爪編:トークルームU
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麗なんですが、何時もそうやってお手入れをしているのでしょうか?」
「え?うん、僕と兄さんが使う避雷針の弾芯には僕達の髪の毛が使われているんだ。だから確実に雷撃を流し込むために手入れは欠かせないんだ。」
僕と兄さんでは避雷針の運用方法に違いはあるけれど、雷撃を避雷針によって利用することは共通している。
「GVの髪もとてもサラサラしていますが、ソウさんの髪もサラサラですね…少し羨ましいです」
「なら、僕達と同じくらいにオウカも伸ばしてみたら?長い髪もオウカに似合うと思うよ?」
「そうでしょうか…」
「わ、私も髪伸ばしてみようかな…?」
「チビの色違いモルフォが出来上がるだけだろう。もう今のチビのモルフォで見飽きたぞ」
『ソウ、それはアタシに対する挑発と受け取って良いのかしら?』
「勝手にそう思えばいい。触れることも出来ない相手など脅威にならないからな…お前が俺を能力で洗脳出来るなら話は別だが、皇神の技術がないなら無理だろう」
『うっ…』
(シアンとモルフォは焦りを感じた)
《血塗られた手》
「GV、ちょっとお手を拝借してもよろしいですか?」
「手?構わないけど…」
オウカは僕の手を掴むとまじまじと手のひらを見つめた。
「実は、手相を少し勉強してみたんです」
手相…確か古くから伝わる占いの一種で、手のひらの皺を見て、その人の健康状態や今後の運勢を占うものだったか。
「GVの手は、綺麗ですね」
「…そんなことないよ…」
僕の手は、血塗られた手だ…綺麗だなんて言ってもらう資格はない…。
「いいえ…人を守るあなたの手はとても尊いものです。GVがこの手で守ってくれたから、今の私があるんです」
「オウカ…」
「前にソウさんのお手も見させてもらったんです。ソウさんもあの手で、GV達を守ってくれたんですよね…」
「うん…」
「手相を見るなら見つめ合ってないで手を見たら?オウカさん…」
何故か僕とオウカの間で膨れているシアン。
(シアンは焦りを感じた)
《チャタンヤラクーシャンク Take.2》
「前から思っていたんですが、GV達の使う武術はもしかして…チャタンヤラクーシャンクを取り入れた物ではありませんか?」
「凄いな。良く分かったね」
チャタンヤラクーシャンク…ざっくりいうと、空手の型の一種だ。
前に気付いたテーラは理解出来るけど、オウカは何故気付いたんだろう?
「子供の頃、護身術として空手を習っていたことがあったので…」
「じゃあ、オウカもチャタンヤラクーシャンクを?」
「いえ、私は映像でしか見たことはないんです。チャタンヤラクーシャンク」
「む
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