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レーヴァティン
第百二十二話 関西からその四

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「俺達はまだこの浮島を東一していない」
「これからも戦う必要があるっちゃな」
「そうだ」
 まさにその通りだとだ、英雄は愛実そして他の仲間達に答えた。
「この浮島を統一してだ」
「その力で、です」
 今度は謙二が言ってきた。
「海の魔神を倒し世界を救う」
「それが俺達の為すことだ」
「だからですね」
「この度はな」
 まさにというのだ。
「これで終わりではない」
「だからこそ」
「何といってもな」
「この浮島の統一ですね」
「そうしなければならない、だがだ」
 それでもとだ、ここで英雄は言った。
「具体的にこれからどこを攻めるかだが」
「そのことですね」
「俺は以前四国か山陽、山陰に進むべきかと言ったが」
「西にですね」
「進むべきとな」
「西はです」
 今度は良太が言ってきた。
「この浮島では豊かです」
「そうした地域だな」
「ですから西に進めば」
 そうすればというのだ。
「これまで以上にです」
「豊かになってだな」
「力を得ます」
「そうだな、ではな」
「やはりですね」
「西に進むか、そしてだ」
「四国とですね」
「山陽と山陰をな」
 こうした地域をというのだ。
「手に入れていこう」
「そうしていきますね」
「そうするか、東海もいいが」
 英雄は尾張や美濃のことを考えつつ述べた。
「それでもな」
「まずはですね」
「やはり西国か」
「豊かな国が多いので」
「備前や安芸、伊予にとな」
「豊かな国が多いですね」
「土地が肥えている国や商業や水運がいい国が多い」
 こうしたことから豊かなのだ、西国の国々は。
「だからな」
「ここはですね」
「西国に進めるか、まずはだ」
 英雄はさらに言った。
「四国からか」
「あの島をですか」
「手に入れるか、幸い橋頭保に淡路は手に入れている」
 この島はというのだ。
「だからな」
「淡路からですね」
「四国に行くか」
「それでは」
「四国を掌握してな」
 それからのこともだ、英雄は話した。
「それからだ」
「山陽ですか」
「そうする、あと但馬や丹波も手に入れているな」
「あちらからはでござるな」
「山陰に向かう用意をするか」
 今度は智に答えた。
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