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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十六話 天塔
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よる斬撃と髪の斬撃が互いに浅くない傷を付け、ソウが髪による連撃で吹き飛ばされる。

「くっ…」

「生憎、ワタシも負けられないのでス。同志、パンテーラのためにも」

「(力が足りないのか…?何とか…奴に…)」

軌道エレベーターの方から、GVが手にした光が現れ、ソウに吸い込まれていく。

「(何だ…?この懐かしい感覚は…?俺の中で新しい力が覚醒(めざ)める)…」

「これで終わらせまス!!」

ニケーの鋭い刃と化した髪がソウに迫るが、ソウはそれよりも速く銃を振るった。

「エレキブレード!!」

雷撃刃の斬撃と共に2発の小型雷刃波を放つギガヴォルトセイバーに近い攻撃。

雷刃波はニケーの髪を容易く両断し、燃やす。

「それは…!?」

焼かれた髪を元通りに再生しようとした瞬間、ニケーには見えた。

フェザーの創始者であり、GVによって倒されたアシモフの姿が。

「喰らえ…サンダーバースト!!」

それは致命的な隙となってソウに反撃のチャンスを与える。

マッハダッシュを利用して縦横無尽に移動すると移動後に雷撃が上下左右に応じて発生し、それがニケーに直撃する。

「くっ…これ以上はさせませんっ!」

ニケーも最後の力でドリルを放つ。

「ガードヴォルト!!」

目の前に雷撃の円形の盾を出現させ、ドリルを受け止めると雷撃弾が発射され、ニケーにダメージを与える。

限界を超えたダメージによって体が崩壊を始めた。

「っ…こ、ここまででスか…ですが、ソウ…これだけは言わせて下さい…自分の気持ちに…正直に…向き合…」

ニケーは最後まで言い切れずに暴走した紅き雷霆の力に飲まれて消滅し、残った宝剣も砕け散り、ミラーピースのみが残った。

『お兄さん…』

「………心配するな、ミラーピースは全て取り返してやる」

『うん、ありがとう…そして、ごめんなさい…』

ニケーとの会話を聞いていたシアンは自分がソウの心の自由を奪っていることを知って、感謝の言葉と共に謝罪した。
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