蒼紅:第二十六話 天塔
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ャンプからの急降下、床から飛び出す髪のドリル。
上方向へのマッハダッシュとホバリングでドリルをやり過ごす。
「そうやって回避シまスか…ならばこれでス」
「!?」
ニケーが肥大化させた髪を纏い、回転することで巨大な竜巻と化す。
ホバリング中のソウはそのまま引き寄せられてしまい、カゲロウを使わされる。
「ぐあっ!?」
オーバーヒートを起こしてしまい、ダメージを受ける。
「終焉の時間…果てなく伸びる金色の髪!艶やかなる乙女の命!天をも貫く塔となれ!!エンタングルブロンド!!」
オーバーヒートから回復する前に謡精の力を解放し、SPスキルを発動。
ソウを髪で絡め取り、大量の髪の鞭がソウに叩き付けられる。
「ぐあああ…!?」
雷撃刃で斬り裂こうにもすぐに元通りに修復してしまうので攻撃を受け続け、最終的に倒れ伏す。
「これで終わりでス。ソウ、あなたを同志、パンテーラの元に連れて行きまシょう…あなたの死を彼女に見せたくも、教えたくもありません…」
倒れ伏したソウに、ニケーが歩み寄るがソウはふらつきながらも立ち上がる。
「!?謡精の力で強化シたワタシのスキルに耐えた…!?」
ニケーは知らないが、これがソウの新しいプロテクトアーマーの性能である。
鞭に叩き付けられる直前に第七波動によって防御力を高めたことで致命傷を避けたのだ。
「俺のあの時の選択が…あいつを酷く傷付けたことくらい分かっている…」
「………」
「だが…GVは俺のたった1人の弟なんだ…シアンも今では俺の家族だ…だから…あいつらを見捨てることなんて出来るわけがない…」
「っ!!」
ダメージを感じさせない動きで一瞬で距離を詰めると斬?がニケーに炸裂し、ダメージを与える。
「(あそこまでダメージを受けながらまだこれ程の力を出せるなんて…これがオリジナルの紅き雷霆…そシて、何て悲シいのでシょう?彼の心ハ…本人さえ気付かないまま、様々な物に縛られて悲鳴を上げていまス…)」
幼少期は皇神の度重なる実験による憎悪によってまともな人との関わりを持てず、フェザーに救われてからもその過去から他者との関わりを持たなかったソウに短い間に少ないけれど弟以外にも大切な物が出来た。
大事な物を守りたいと言うありふれた願い。
しかし、その中には共に過ごしたパンテーラも含まれていて、守りたいのに敵対している矛盾した現状にソウの精神は本人も気付かぬうちに摩耗していく。
「縛られたアナタの心を…救済シまス…アナタを倒スことで!!」
「やれるものならやってみろ…!俺は負けるわけにはいかない…!!迸れ…!紅き雷霆よ…!お前の星の導きの力とやらを俺の紅き雷刃で叩き斬る…!!」
雷撃刃に
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