蒼紅:第二十六話 天塔
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れはそれで寂しいな』
人類が生まれ育った地球から離れると言うのは想像であっても何となく寂しいと感じるシャオであった。
鉄骨が崩れて斜めとなっている場所を駆け抜けると、建物内部に侵入出来そうな穴を発見する。
「よし、軌道エレベーターの搭乗口は間近のようだな……このまま軌道エレベーターに…とはいかないか…」
内部に侵入すると機械群を伴ったエデン兵士達が迫ってくるが…。
「同士達よ!聞けっ!同志パンテーラの信頼を裏切った悪党である奴を討ち取った者には!女神の御髪1年分…否っ!2年分が贈られるらしいぞ!」
「御髪2年分だって!?2年分もあれば、俺の夢を叶えてもお釣りが来る…!うおおおお!!」
御髪…髪の毛2年分を貰えると知って奮起したエデンの兵士達の咆哮が響き渡る。
『み、御髪…2年分…?御髪って…髪の毛のことだよね…?』
『か、髪の毛であそこまで奮起するとかどうなってるの…ここの兵士達…?』
『倒錯しているのか…!?』
シアンとモルフォ、シャオが唖然とする中、ソウはこの異常な空気を気にすることなく平常運転であった。
「なるほど、髪の毛を手に入れることでも喜びを見いだすとは…余程、ここの指揮官は部下に慕われているらしいな…相当なカリスマを持つらしい」
『『『え?そっち?』』』
エデンの兵士達の倒錯を気にせずにそのようなことを考える余裕があるソウは別の意味でも強者だった。
単に天然なだけかもしれないが。
取り敢えず敵の攻撃をかわしながらショットと雷撃刃で迎撃し、エデンの兵士を全滅させるとソウは軌道エレベーターに乗り込んだ。
「…………」
エレベーター内部で休憩を取りつつ支援物資の携帯食と薬品を口にしてソウはアシモフが事切れた場所を見つめていた。
「本当に面倒なことばかりしてくれたな…馬鹿が…まあ、今更言っても仕方ないんだが…」
衛星拠点に到達すると、エレベーターから出て奥に進もうとするが、既に先客がいた。
「…誰だ?」
「お待ちシていまシた来訪者…ここハ星の光がよく届きます」
「星の光…だと…?それに…待っていた…とは?」
「アナタが来るのハ星の語りかけにより分かっていまシた。そシて、星の光ハこうも告げていまス。来訪者ハ、私達の同志、パンテーラの未来を阻む存在であり、彼女が愛スる存在だと…」
ニケーは宝剣を取り出して変身現象を起こすと、紅い雷が迸り、戦闘形態に移行した。
「私の使命ハ、パンテーラを守るコト。私、ニケーと申シます。アナタのお相手、いたシます」
ソウとニケーの戦闘が始まった。
髪の毛を変幻自在に操り、硬度や形状すらコントロールし、ソウのチャージショットすら防いでしまう。
「チッ!はあっ
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