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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第二章 明かされる真実
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いことかのように言った。
「最初にも言ったけどこれは殺し合いよ。死んだらそれまで。生き返らせるなんてことは私達にも出来ない」
まあ、さすがに死体をそのまま放置って訳にはいかないから、死体の処理とか記憶の改竄とかして存在を無かったことにはするけどね。まあそれもめんどいんだけど。
後半は重要なことを言っていた気もするが殆ど頭に入って来なかった。
「……けないでよ」
今まで沈黙を通し下を向いていた鳩子がなにか言った。
「ふざけないでよっ??」
鳩子が手を机に打ちつけて立ち上がった。
部室に響き渡る怒声に今度は精霊が黙った。
「みんなをこんな危ないバトルに巻き込んで、不参加は出来なくて? 死んだらそれまで? それを見てあなた達精霊は楽しんでるの?」
目に涙を堪えて鳩子は精霊を睨んだ。
「じゅーくんをあんな目に遭わせてっ?? あなた達精霊は楽しんでるの??」
それでも精霊は何も喋らない。
「なんとか言ってよ??」
もう一度響く怒声。
鳩子の言葉は俺たち五人の心を代弁していた。
それに対し、精霊リーティアは
「……返す言葉も無いわ。あたしが始めたわけじゃないとはいえ、うちの世界が迷惑をかけてることに加担しているのは事実ね」
ごめんなさい、と
リーティアはその小さい頭を下げた。
「……なに、それ」
鳩子は力なく腰を下ろした。
事態を見ていた桐生さんは
「お前らの気持ちも分かるが、相手が間違ってる。こいつも無実じゃないが戦争始めたのは上とやらだ。こいつはただの使いっ走りだよ」
場に沈黙が下りる。
一さんは玉座から腰を上げて周りを見回して
「もう話し合える雰囲気じゃねーな。一十三、そろそろ行くぞ」
「分かった」
「千冬、ワープゲート開いてくれねえか? 寿来は俺と玉座運んでくれ」
「……あ、はい、わかりました」
この重々しい雰囲気の中でも全然ブレないな、この人はと思った。
運んでいる最中、ちらとみんなの顔を見るとやはり事の重大さに打ちのめされていた。
********************
「感謝するべきだと思うよ」
斎藤先輩はゲートの中に消えていった安藤の方を見ながら徐ろに口を開いた。
「今日ここに来ようって言い出したのは一くんなんだ。だから一くんに感謝するのもそうだけど、私たちが来なかったら、君たちは未だに状況が分からず、敵と戦うことになるでしょう」
それまで自分のことで身を震わせていた四人はその言葉を聞きある疑問にたどり着いた。
なぜ彼は危険を冒して
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