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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第二章 明かされる真実
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おれ達はリーティアより異能バトルのルールを説明してもらった。
戦いでどちらかが戦闘不能になれば勝敗が決まり負けた方は異能とバトルに関する記憶を失う。
担当精霊とは端的に言ってしまえば運営役で対戦相手や勝敗の結果など必要な連絡や、バトルを円滑に進めるために人払いやプレイヤーの移動も行う。
警察などに相談するのは委員会が許してくれないとも聞いた。
こちらの世界に必要以上に迷惑をかけるのは禁止されており、無理に相談すればなんらかの手段で排除されるだろうとも。
「どうして私達はこのバトルに参加させられたのでしょう?」
一通り聞いておれが失念していた思いついて当然の疑問を彩弓さんが質問してくれた。
それについてリーティアは
「基本的には精霊が直接会って参加するかしないか選べるわ。参加する理由は人により違う」
「金が欲しい、暴れたい、夢を叶えたい、あとは……死んだ人を生き返らせたいとかな」
一さんが実際に会ったように指折りしつつ望みの例を挙げた。
あまりに荒唐無稽な話に頭が追いつかない。
「けど、上に目を付けられて強制参加のやつも稀にいるわ。バトルを面白くするためにね」
そんな自己中心的な行為に実際に巻き込まれたおれ達は、言葉が出なかった。
「残念だが精霊に良識を求めても無駄だぜ? 精霊はこいつとしか会ったことはないが話を聞くだけでもまともな奴の方がすくねえ」
「まあそこに関してはあたしも同意見だわ。それで他に質問は?」
「このバトルを棄権することは可能ですか?」
「これはルール原則に載ってるけど、途中棄権は認められてないわ。負けるか勝って生き残るかのどちらかね。他には?」
「あなた方の仲間に入れてもらうことは出来ますか?」
これはおれも最初に思い浮かんだ。
けど恐らくは
「悪いがそれは出来ねー」
「最初に言った最後まで残って願いが叶うのは八人まで。ラストエイトって呼ばれてるわ。だからこそこのバトルは基本チーム戦なんだけど」
「おれたちのチームはもう七人いてな。入れるとしても一人だ。まさか自分の妹が強制参加させられてるとは思わなくてな」
悪い。と一さんは申し出を断った。
一さんはらしくなく浮かない表情だった。
「そうですか、逃げ道はないと」
「そうねー、まだある?」
面倒臭いけど仕事だからやってますと言わんばかりのリーティア。
一番肝心の所なのですが、と彩弓さんは重々しく口を開いた。
「異能バトルで負けて死んだらどうなりますか?」
「死んだらどうなるかって?」
リーティアは髪を弄りながらなんでもな
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