蒼紅:第二十五話 月下
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
透かすことが出来たのでダメージはない。
想像以上の速さにGVは蒼き雷霆での身体強化を最大にする。
「そらあっ!!」
爪を振り上げて衝撃波を繰り出すジブリール。
咄嗟に空中ジャンプとダッシュでジブリールの真上を取り、吼雷降をジブリールに叩き落とす。
「野郎っ!!」
ジブリールの攻撃は熾烈となっていき、GVもカゲロウを何度か使わされることになる。
「くっ!」
フェイントを絡めて来る攻撃も加わり、より熾烈となった攻撃によってオーバーヒートを起こしてしまい、ジブリールの爪によって斬られるGVだが、即座にヒーリングヴォルトで回復し、接近してきたところを吼雷降をカウンターで繰り出す。
「やるじゃねぇか……行くぜ!」
鉄格子にGV達が閉じ込められ、次に棺桶が出現してジブリールがそれに閉じ込められたかと思えば血が噴き出す。
次の瞬間には棺桶が内側から吹き飛び、そして全身にオーラを纏う。
「それはまさか、謡精の…!?」
そのオーラに見覚えがあるGVは目を見開く。
「紅き雷霆と電子の謡精を組み合わせて強化された俺のとっておきを見せてやる…うああああっ!始めるぜ…疾走を始めた獣の本能!その身貫く無数の鋼刃!痛みを越えて至る楽土!!アイアンメイデン!!」
壁と天井を縦横無尽に駆け、自身から流れる血を付着させていく。
「俺をここまで痛めつけたのはお前が初めてだ!いいぜ、見せてやる!全身で全霊の!全力の、全快をっ!!この体、もう、どうなっても知りやしねぇっ!!!」
その速度は最早、弾丸と形容してもいい。
宝剣に組み込まれた紅き雷霆の力とミラーピースの謡精の力を組み合わせたことにより、本来の物よりも強力なスキルとなってGVを襲う。
一撃を受けるとカゲロウが完全に無効化されてダメージを負い、しかもオーバーヒート状態となる。
「ぐっ…」
しかし、何とか軌道を見切って回避していくGVに対して攻撃を続けていくごとにジブリールも弱っていく。
自身の血液を使っているだけあって威力は絶大だが、その分、自分へのダメージも凄まじいのだろう。
「っ…こいつでどうだ…!!」
最後の一撃を繰り出すが、GVは血液を変化前に雷撃鱗で破壊すると回避に成功。
力を使い果たしたジブリールは床に落下して苦しみ出す。
「迸れ!蒼き雷霆よ!煌くは雷纏いし聖剣!蒼雷の暴虐よ、敵を貫け!!スパークカリバー!!」
もう助からないと判断したGVはジブリールを楽にしてやるためにスパークカリバーでとどめを刺す。
「ぁうっ!…この…痛みは…」
内側から紅い雷が迸り、ジブリールの体が消滅すると宝剣も砕け散ってミラーピースのみが残った。
『GV、連れ去られた人達は…』
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ