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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十五話 月下
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怒りの叫びが戦闘の合図となり、ジブリールはストックしていた血液を操り、刃へと変えてGVに放ってきた。

「…!まさか洋館内にいた“彼ら”は…」

「生命力(エナジー)を抜き取った抜け殻を、金属を操る俺の第七波動…“メタリカ”で下僕にしてやったのさ! 脈に流れる“鉄分”を操ってな?能力者(俺ら)を虚仮にしてきた差別意識に凝り固まった塵共がかしずく様は痛快だったぜ」

「非道な…!」

「非道…だぁ?非道なのは何もしてない能力者(俺ら)を一方的に怪物呼ばわりして虚仮にしてきた塵共と、てめぇみたいに我が儘でパンテーラの乙女の願いを簡単に踏みにじるような奴じゃねぇのか?」

「…っ!」

「てめぇだって能力者なら、パンテーラから聞いてた通り、皇神に兄弟揃って実験材料にされてたなら分かるだろ?差別意識に凝り固まった塵共の屑さをよぉ?俺の家族は無能力者だった…でも、お袋は……母さんはそんな俺のことを大切に可愛がって、愛してくれたんだ」

「…それなら…何故…!?」

「屑親父だよ…俺が能力者ってだけで俺と母さんに指導とか抜かして俺達に暴力を振るいやがった!俺だけじゃねえ、俺を生んでくれた屑親父と同じ無能力者の母さんもだ。最終的に母さんは親父に殺された…その後、俺は第七波動で親父を殺し、パンテーラに会うまで地獄だったぜ…こんな親父と似た塵共なんかくたばればいいんだよっ!」

「……お前の境遇には同情はする……理解もする。けど、全ての無能力者がお前のお父さんのような人ばかりじゃない!僕は知っている。オウカのように…例え今は少なくとも僕達能力者にも分け隔てなく接してくれる人がいることを!!確かに大半の無能力者はそうでも、何時かは分かり合える時が来ると僕は信じる!迸れ!蒼き雷霆よ!怒りに呑まれた少女を鎮める雷鳴を轟かせ!!」

血液を金属に変化させて攻撃するジブリールだが、攻撃は蒼き雷霆の機動力を活かして回避し、そして避雷針を当てて雷撃を流してダメージを蓄積させていく。

「ぐっ!何をこなくそっ!!完成した雷霆宝剣の力を見せてやる!うおおお…!覚悟しやがれ…!!」

攻勢に出るべく防御ではなく攻撃に特化した姿となり、ジブリールは狼を彷彿とさせる姿となる。

「姿が変わった…!?」

獣のような、そのフォルムも皇神から奪った技術の成果だというのか?

「いやらしい目でジロジロ見やがって…!変態か、てめぇは?こんな野郎に痛めつけられるなんて…!俺こそが痛めつける側なんだっ!それを思い知らせてやる!!ミクロの果てまで刻み尽くしてやるっ!!!」

「(正体を…失っている?)」

「かっ捌く!おぅらっ!!」

紅き雷霆の力による恩恵か、GVですら視認が困難な突進からの爪による斬撃が襲う。

カゲロウによって何とか
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