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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十五話 月下
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々に厳しいものになっていく。

進んでいくと、棺桶からゾンビが飛び出してくる。

「飛び出してくるか!!」

『何だろうね、“そいつ”…』

「前に見たゾンビも、第七波動によって作り出された物だった。」

『えっ!?GV!ゾンビを見たことあるの?…その話、後で詳しくね』

「…まあ、シアン達がいないところで」

幽霊関係が苦手なシアン達には聞かせない方がいいと判断したGVは罠とトゲ地帯を突破しながら階段を駆け、血液が変化する罠が配置されている場所に到達する。

『これまた趣味の悪いトラップだね』

「トラップ起動前なら、雷撃鱗バリアで破壊出来るはずだ…(このトラップ…相手は液体を操れる能力者なのか?それとも…)」

雷撃鱗でトラップを破壊しながら進み、ゲートモノリスの前まで来たのだが…。

「…何だ?何かに呼ばれている…?」

GVを呼ぶ何かが、GVの心に響き、ゲートモノリスを無視して奥に進むと棺桶の罠が大量に配置されている場所に出た。

『薄気味悪い場所だね…』

取り敢えずGVは自分を呼ぶ何かに導かれるままに先に進み、道を阻むゾンビや機械群を蹴散らしながら進む。

最後のトラップを雷撃鱗を展開したままダッシュで突破すると、宙に漂う光があり、それはGVに吸い込まれていく。

「(何だ…?この懐かしい感覚は一体…?僕の中で新しい力が覚醒(めざ)める)…吼雷降!!」

目の前のゲートモノリスに新スキルの吼雷降を炸裂させると、ゲートモノリスは一撃で破壊された。

『凄い、GV…新技!?やったね!』

シャオが新スキルの会得を喜んでくれたが、GVは自分に入り込んだ光の懐かしさに戸惑いながらも先に進んだ。

その先には小柄な…シアンかパンテーラと同じくらいの身長の娘…ジブリールがいた。

「小さな…女の子…?もしかして、この館に連れ去られてきたのか…?」

「“小さな”女の子…だぁ?てめぇ…言っちゃいけねぇことを言ったみてえだな」

何もない空間から紅い雷光が迸り、そこから宝剣が出現して変身現象を起こす。

その姿はどこか遥か昔の童話の赤ずきんを彷彿とさせる見た目だ。

「…G7だったのか!こんな所で、何をしている!」

「ここは攫(パク)ってきた俺達を虚仮にする無能力者(ゴミ)共から生命力(ライフエナジー)を抜き取って、この俺、ジブリール様の第七波動に変える実験場…これも、パンテーラが持ち帰った皇神の技術って奴の1つって奴だ。救いようのない奴らも俺達の役に立てるように利用してやろうってことだ…」

「…!」

「んなことよりも、てめぇ、さっき、俺の身長を馬鹿にしやがったよな…?許さねぇ…てめぇは極刑だっ!惨たらしくかっ捌いてやるっ!」

ジブリールの
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