蒼紅:第二十五話 月下
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敵が現れた。
「っ!!」
『『ひっ!?』』
『うわっ!こいつ、何?』
歌による的確なサポートのためか作戦室代わりにしている部屋にいるシアンとモルフォの悲鳴が聞こえ、シャオもまた驚きながら疑問を抱く。
姿は全く似ていないが、GVの脳裏に、かつて戦ったゾンビの姿が過ぎ…嫌な予感を感じた。
迎撃にゾンビが加わったことでGVへの攻撃も熾烈な物となっていく。
しかし、エリーゼが作り出したゾンビと違って動きが鈍いため、GVはゾンビの攻撃をかわしながら雷撃で迎え撃つ。
そして奥の扉のシャッターを潜って広い部屋に出ると、シャッターがロックされ、警備システムが作動する。
『持ち主不在のはずの洋館に警備システムなんて…奴ら、ここで一体何を…?』
『『頑張ってGV!』』
シアンとモルフォの歌がGVに届く。
「あれ?シアンとモルフォ…大丈夫なの?」
あんなに怯えていたのに普通に歌えていることにGVはエデンの兵士と機械群を蹴散らしながら疑問符を浮かべる。
『ああ、オウカが怯えているシアンを見かねて耳栓持ってきてくれたんだよ。モルフォもシアンに耳栓を着けてもらって僕に後ろを向いた状態で歌ってる…正直、耳栓着けて後ろを向いて歌ってるのはかなりシュールな光景だよ』
「そう…」
そんなに怖いのなら無理をしなくてもいいのにと、GVはそう思った。
そして全ての敵を倒すとロックが解除され、GVは一気にシャッターを潜って駆け抜ける。
すると今度は無数のトゲが付いた棺桶らしきものが複数配置されている。
「あれは…?」
『どうも前を通った人間を捕縛する罠みたいだね…』
「ただの悪趣味なインテリアじゃないってことか…(ジャンプかダッシュであれは避けられるな)」
ダッシュで一気に駆け抜けて罠のあるエリアを突破する。
「連れ去られた人達…何処にも見当たらないな…」
『あくまでこの洋館が怪しいってだけで確証はないんだ。でも、もしここに連れ去られたのだとしたら、きっともう…』
シャオはこの先の言葉を言わなかった。
可能性が低いのだとしても生存を信じていたいからだろう。
階段を駆け上がり、エデンの兵士とメカ、そしてゾンビを返り討ちにしながら先に進むとゲートモノリスを発見する。
『GV、ゲートモノリスを破壊して、もっと奥まで調べてみよう』
ゲートモノリスに避雷針を撃ち込んで雷撃で破壊して奥に進む。
「ジブリール様!侵入者…ガンヴォルトです!」
「んん?バレちまったのか?乙女の秘密を覗きに来るたぁ、ふてぇ野郎だ。いいさ! 手ずから俺が処刑してやる!それまで時間を稼いでな!」
GVの存在はこの洋館にいる指揮官にも伝わり、警備も徐
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