ハイスクールD×D 血塗れの騎士
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覆っている厚い雲の一角がポッカリと空き、星空が見える。
少しだけ時間を稼いでほしいと相羽さんに頼まれて曹操の挑発に向かう。挑発の内容は私なりに英雄と英雄派を調べてきたので問題ない。調べれば調べるほど、英雄派はただの子供なんだとわかった。
「フェルミオン増幅反射能力を持った超獣鬼がいる限り、血染めの騎士も恐くはない。病院からも姿を消したそうじゃないか」
「貴方は何も分かっていないんですね、英雄が聞いて呆れます」
「なんだと?」
「相羽さんを止められるのは、死だけです。敵が強いとか、身体がボロボロだとか、そんなことではあの人を止めることなんて出来ません。あの人の心にあるのは罪と罰と流すことを許されない涙だけです。名前に流されて自分に価値がないと思いこんでいるバカたちとは違います」
「オレたちが馬鹿だと!?」
「バカですよ。英雄なんて存在は居ないほうが良いんです。英雄が求められるのは時代が疲弊している証拠です。何も頼ることができる存在が居ない。そんな嫌な時代を終わらせてくれる英雄を求めて初めて英雄が生まれる。英雄と偉人を混同するから名前に躍らされるんですよ。そんな貴方達をバカと言わず、誰をバカと言いましょう。ああ、それとこんな格言がありましたね『生きている英雄よりも死んだ英雄』ようするに生きている英雄は自分勝手なのが多かったのでしょう」
「過去の英雄まで侮辱するか!!」
「事実を侮辱と感じるのなら心の何処かで貴方がそう思っていたのでしょう。自分で自分達を貶めているんです。バカじゃないと出来ませんよ。まあ、これ以上恥ずかしい思いをすることはないでしょう。来ましたよ、貴方達に終止符を打つ騎士が」
一番端に居た豪獣鬼が吹き飛び大穴が空き、その隣の豪獣鬼はバラバラに切り刻まれる。更にその隣のは首を切り落とされ、私の目の前に相羽さんが止まる。既にブラスター化も行っている。それを確認してから相羽さんの影に隠れるようにそっと離れる。これも指示通りだ。
「のこのこと殺られに来たか、血染めの騎士」
「死ぬのは貴様らの方だ!!自分の欲求に振り回される獣に殺されるオレではない!!」
両肩と両腕の装甲の一部がスライドする。いきなりボルテッカの構えだけど、大丈夫なのだろうか?チャージが終わり放たれたボルテッカが超獣鬼に吸い込まれる。出力が上がっているのか、前回よりも超獣鬼の身体の発光が激しい。だが、やはり増幅して反射される。駄目だったのかと思った次の瞬間、反射されたボルテッカを球状にまとめ上げて空高く投げ上げた。
「クラッシュイントルード!!」
そして、それを追うようにクラッシュイントルードで空高く舞い上がり、ボルテッカを纏って超獣鬼を貫いた。体内からフェルミオンの光が溢れ、超獣鬼
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