ハイスクールD×D 血塗れの騎士
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緑色の光が部屋中を覆う。そして壁が壊れる音が聞こえ
「クラッシュイントルード!!」
何かが崩れる音が断続的に続き、それが収まるとアナウンスが入る。
『ライザー・フェニックス様、キングを除きリタイア』
「一体何が起こって」
「ボルテッカァァァァァ!!」
眩しい光が空から降ってきて校舎を粉砕する。
『ライザー・フェニックス様のリタイアを確認しました。このゲーム、リアス・グレモリー様の勝利となります』
「えっ?」
レーティングゲームが始まったと思ったら次の瞬間には終わってしまった。アーシアも状況について行けずにポカンとしているけど、他の皆は何事もなかったのようにしている。
「はぐれが相手じゃないからすんなり終わったわね。いつもこんな感じで側にいてくれればいいんだけど」
「それでも出会った当初よりは丸くなられましたわ。多少の受け答えはしてくれますし、何より鎧を纏っていない時は殺気を出しませんから」
そんなことを話していると、白とオレンジ色っぽい赤色の鎧が空から降ってくる。
「これでいいんだな」
「ええ、ありがとう。そうそう、ビンゴブックの方だけど、今回は少し時間がかかるわ。貴方がほとんど狩ったおかげで、数が少ない上に潜っちゃったのが多いのよ」
「分かった。ならば俺は何時もの所にいる。何か用があればそっちまで頼む」
鎧を解除した相羽さんが自前の魔力で転移して姿を消す。その後にオレ達も元の部室に転移される。
「あの、相羽さんはどこに行ったんですか?」
「姉様の所です。相羽さんは時間が余っているときはずっと、姉さまの傍から離れようとしませんから」
「えっと、それってそういうこと?」
「……そうだったら、どれだけよかったか」
「えっ?」
「ごめんね、イッセー。ちょっと複雑でデリケートな話なの。私達の中では身内の小猫と、私しか知らないの。あまり話にも出さないように」
「分かりました」
ノックをして返事がないままに病室へと入る。そのままベッドの傍に置いてある椅子に腰掛ける。
「また、痩せたな」
ベッドで眠る黒歌の髪を梳きながら話しかける。答えが返ってくるとは期待していない。慣習となった近況報告を行って、ただ傍にいるだけだ。
かつて共に旅をし、オレを獣から人へと戻したことが原因で3年も意識が戻らないままでいる。オレにできることは彼女が犯した罪を代わりに償うためにはぐれ悪魔を殲滅することと、彼女の妹を守ること。それしかオレには残されていない。
「黒歌、もう一度、お前の声を聴かせてくれ」
オレの言葉に返事はない。
「あれだけ啖呵を切っておいて聖
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