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オズのキャプテン船長
第六幕その六

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「じゃあそうね」
「一杯二杯でも別にいいけれど」
「一匹二匹でもいいよ」
「それじゃあね」
「そう数えてね」
「それじゃあね」
 恵梨香はまた頷きました、そうしてです。
 そしてです、また言った恵梨香でした。
「クラーケンって二種類いるのね」
「蛸か烏賊かでね」
 教授が言ってきました。
「それぞれいるんだ」
「そうなんですね」
「そう、そしてオズの国ではね」
「両方いるんですね」
「そうなんだ、この国ではね」
「それで私達は今どちらのクラーケンとも会ってですね」
「お話をしているんだよ」
 こう恵梨香達に言うのでした。
「今ね」
「そうですね、じゃあ」
「これを機会にだね」
「若しクラーケンさん達がよかったら」
 それならというのです。
「お友達も」
「喜んで」
「是非共だよ」
 これがクラーケン達の返事でした。
「お友達になろうね」
「ここに来た時はこうしてお話しようね」
「宜しくね」
「オズの国は誰ともお友達になれる国よ」 
 トロットは笑顔で恵梨香達にお話しました。
「だからね」
「私達もですね」
「そうよ、是非ね」
 まさにというのです。
「これからもね」
「お友達を増やしていくといいんですね」
「そうよ、クラーケン達ともお友達になったし」
「他の皆ともですね」
「貴方達はこれまでの島々の生きものや人達ともお友達になっているわ」
「だからですね」
「これからもね」
 さらにというのです。
「お友達を増やしていきましょう」
「わかりました」
「私もそうしていくから」
「そうさせていってもらいます」
「そうそう、お友達といえば」
 ここで船長も言ってきました。
「氷の島の人とは会ってないね」
「そうでしたね」
「丁度次の島に行く途中に寄れるから」
「それじゃあ」
「そう、またあの島に寄って」
 そうしてというのです。
「会おうか」
「そうしてくれるんですね」
「友達は多い方がいいからね」
 だからだというのです。
「是非ね」
「あの島にもう一度行きますか」
「そうしよう」
「氷の島だね」
「あの島はいい島だね」
 クラーケン達もこう言います。
「僕達も時々行くよ」
「あの島の景色を楽しみにね」
「それじゃあね」
「またあの島に行って来るといいよ」
「そうして友達を増やすんだ」
「友達が多いこともまたいいことだからね」
「そうしてくるわね」
 恵梨香はクラーケン達ににこりと笑って応えました、そうしてです。
 珊瑚礁の島々から氷の島に向かいました、その途中でです。
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