第六幕その五
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「妙に丸いですね」
「そう、あの島は蛸の頭だよ」
「そうですか」
「クラーケンは本当に大きいからね」
「頭だけでもですか」
「相当に大きいからね」
「あれは頭で」
それにと言う恵梨香でした。
「しかも一部ですよね」
「海面に出ているだけだね」
「それであの大きさとなると」
それこそでした。
「どれだけ大きいか」
「わからない位だね」
「何百メートル位ですか」
「それ位はあるね」
実際にというのでした。
「どっちのクラーケンも」
「物凄い大きさですね」
「そうだよ、それで寝るとね」
そうなると、というのです。
「もう何日も寝たりするんだ」
「そこまで寝るんですか」
「そうだよ、それで沢山食べるしね」
「身体が大きいからですね」
「そうもするからね」
「あっ、動いたよ」
モジャボロが言うとでした、実際にそれぞれ島にしか見えないクラーケン達が動いてそのうえででした。
皆が乗っている船のところに来てです、それぞれ船の何倍もの大きさの蛸と烏賊が出てきました。その彼等を観てです。
恵梨香達はびっくりして言いました。
「うわ、凄いわね」
「これはまた凄い大きさだね」
「この船より遥かに大きいいよ」
「頭だけで小島位あるね」
「これがクラーケンなのね」
「やあはじめまして」
「君達にははじめましてだね」
二匹のクラーケンがそれぞれ五人に言ってきました。
「船長さん達にはもうお会いしてるけれどね」
「君達ははじめてだね」
「オズの国の名誉市民の子達だね」
「そうだよね」
「ええ、そうなの」
恵梨香は五人にその通りだと答えました。
「私達はオズの国の名誉市民よ」
「そうだね、お話には聞いていたけれど」
「会ったのははじめだね」
「じゃあね」
「これから宜しくだね」
「ええ、こちらこそ」
恵梨香は二匹に笑顔で応えました、勿論ナターシャ達四人も二匹に挨拶をします。そしてここででした。
ふとです、恵梨香はこんなことを言いました。
「蛸や烏賊の数え方は杯だけれど」
「一杯二杯だね」
「君はそう数えるんだね」
「ええ、日本だとね」
こうクラーケン達にお話します。
「そうなるけれどクラーケンだとどうかしら」
「別に一匹二匹でいいと思うよ」
「僕達の場合はね」
クラーケン達はこう答えました。
「それでいいと思うよ」
「特にこだわらなくね」
「日本ではそうかも知れないけれど」
「オズの国ではいいと思うよ」
「それに僕達はクラーケンだからね」
「普通の蛸や烏賊と違うからね」
このこともあってというのです。
「数え方はね」
「杯じゃなくてもいいんじゃないかな」
「そうね、それじゃあね」
恵梨香も頷いてでした、そのうえでそれでいこ
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