爪編:トークルーム
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ないように水分補給や適度の休憩を…」
僕達が本格的にシアンの発育の遅れを取り戻すことを考え始めたことでシアンの表情が引き攣っていた。
(シアンは身の危険を感じた)
《お弁当》
「じゃあ、行ってきます」
「シアンのことは任せたぞ」
ミッションに向かおうとする俺とGV。
そこでオウカが呼び止めて来た。
「あっ、お2人共、待って下さい。 良かったらお弁当持っていって下さい」
「お弁当?」
「今日のミッション、長丁場になりそうだと言ってたじゃないですか。腹が減っては戦は出来ぬと言いますし、お腹が空いたら食べて下さい。中身は食べやすいようにおにぎりにしてありますから」
「…ありがとう」
「心遣いに感謝する…すまない、オウカ…」
この大きさだと俺が携帯食を入れておく小型ケースに入らない上に雷撃鱗か敵の攻撃で炭になってしまうかもしれないな…弁当はミッション前に食べておくべきだな。
「…あうう……」
何故か物陰に隠れてこちらを見ているシアンがいるが…気にしないでおこう。
(シアンは焦りを感じた)
《戦闘服にクマのアップリケ》
「GV、破れていた服直しておきました」
「ああ、ありがとう」
破れていた部分を見てみると、クマのアップリケが縫いつけられていた。
「これは…」
「可愛くしてみました。これできっと悪い人達も手加減してくれますよ」
「…うん」
これは流石に目立つ…スペアの服、残ってたかな…。
「お前も同じ目に遭ったか」
「え?兄さんも?」
「まだテーラと隠れ家で暮らしていた時のことだ。俺のフェザーの制服の破けていたところを直してくれたんだが…俺のはハートのアップリケだった」
「ハート…テーラらしいと言うか…何と言うか…」
「だが、わざわざ直してくれたからな…捨てるのもどうかと思ったから、今でも残している」
「…そう、だね…僕も残しておくよ…せっかくオウカが直してくれたんだし」
『シアン、GVの服を縫えなくて残念だったわね?』
「そ、そんなことないよ!!」
(シアンは焦りを感じた)
(パンテーラとの心の繋がりを感じた)
《オウカのことを良く知らない》
「ねえ、GV…お兄さん…いつまでこのお家にいるつもりなの?結構な間このお家にいるけど、オウカさんのこと、未だに良く知らないよね。どうしてこんな良いお家に1人で暮らしているのか…家族はどうしているのか…見ず知らずの私達にどうしてここまでしてくれるのか…」
「怪しさで言ったら僕達の方だよ。彼女は僕達の過去を決して詮索してこなかった。だから僕達も彼女のことを詮索するのは止めよう」
「
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