爪編:トークルーム
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《テニス》
ふと、オウカを見ると、オウカが手に1枚のチラシを持って見ていた。
「オウカ、そのチラシは?」
「あ、GV。近くにテニスコートがオープンしたみたいですよ。チラシを見ていたら、久々にプレイしたくなっちゃいまして」
「テニスやってたの?」
「ええ、子供の頃に。GVとソウさんは、テニスの経験はありますか?」
「僕も兄さんもないな。ルールもよく知らない…いい運動になりそうだから僕も興味はあるんだけどね」
「でしたら、今度一緒にやりませんか?ルールや打ち方は私が教えますから」
「そうだね…せっかくの機会だしやってみようかな。よろしく、オウカコーチ…兄さんはどうする?」
「俺は遠慮しておく。運動なんて戦闘訓練で充分だ……暇があれば見物させてもらう。弟を頼むぞコーチ」
「コーチだなんて、やめてください。照れちゃいますよ。その時は、一緒に楽しみましょうね」
「…お前はどうするんだシアン?やるのか?やらないのか?」
「え?…止めとく……私じゃあ絶対に打ち返せないよ」
『シアンは運動が苦手だものね』
兄さんの質問にシアンは何故か僕とオウカを複雑そうに見つめて断った。
取り敢えず行われたオウカとのプレイはとても有意義な時間だったと思う。
(シアンは焦りを感じた)
《オウカとシャオに嫉妬》
今日は、今後のミッションについて相談があるということで、シャオが家に来ていた。
オウカからシフォンケーキと紅茶の差し入れがあったので、今はその休憩中だ。
「料理が出来て、気が利く…オウカみたいな人をいい奥さんって言うのかもね。ソウもGVの相手がオウカなら安心出来るんじゃないの?」
「お、奥さん!?冗談止めてよシャオ!GVは…」
「…まあ、家事が出来て人間性も悪くない…GVがオウカを望むなら勝手にすればいい。俺はそう言うのはあまり分からないが、弟の関係にまでとやかく言うつもりはない」
兄さんは恋愛関係のことには滅法疎いけれど、流石に結婚などのことは知っている。
「あう…」
「何を言ってるのさ、2人共…あ、シャオ。口にケーキの食べ滓が付いてるよ」
僕はティッシュでシャオの口を拭ってあげた。
「えへへ、ありがとう。GV」
「…GVってば、オウカさんだけじゃなくてシャオにも…むう…」
「いや、だからシアン…僕は男だってば…」
「こいつは何時になったらシャオが男だと気付くんだ…」
(シアンは焦りを感じた)
《遅く帰ってきても》
僕が兄さんとは別のミッションで出掛け、そして帰るとオウカが出迎えてくれた。
「お帰りなさい、GV」
「ただいま。まだ起きてたんだ?」
「編
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