ターン15 暗黒の百鬼夜行
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尾の狐の攻撃力は0に!」』
上空から放たれた星型弾が九尾の狐の周囲を取り囲み、その力を確実に弱めていく。
九尾の狐 攻2200→0
「『さて、もうおわかりですね?デビル・ヒールが続けて攻撃いたしますのは、九尾の狐!』」
2800もの大ダメージにより苦痛に顔を歪め脂汗を流しつつもエクストラデッキから3枚のカードを取り出す巴には目もくれず、蹴りの反動も利用して着ぐるみの翼をバサバサと振りながら空中で一回転して着地した火竜デビル・ヒールが次に狙いを定めたのは九尾の狐だった。力強く地面を蹴り、竜の頭で人間……もとい悪魔魚雷となっての強烈な頭突きを叩きこみにかかる。
とはいえ実のところ、この攻撃ですべてが終わるなどという甘い期待はしていなかった。この程度でデュエルを終わらせられるほど一筋縄で済む相手なら、あのアラサー上司がボロクソ言いながらもその実力に関してだけは嫌々ながらに一目置くはずがないのだ。
そして案の定と言うべきか、その頭突きが命中する寸前に巴の場に伏せられていたカードが表を向いた。
巴 LP1200→600
「トラップ発動、魂の一撃。戦闘を行う攻撃宣言時、私のライフが4000以下であるときにそれを半分支払うことで発動いたします。4000と現在の自分のライフ差、つまり3400ポイントだけ、九尾の狐を強化しましょう。これで返り討ち……と言いたいところですが、まずたった今受けた2800もの弱体化を打ち消す必要があるためにその攻撃力は600減っての2800止まりですね。ですが、それであっても私のライフを残すには十分な数値です」
魔界劇団−デビル・ヒール 攻3000→九尾の狐 攻0→2800(破壊)
巴 LP600→400
「ぐはっ……!ですが九尾の狐が破壊されたことにより、狐トークン2体を場に特殊召喚です。無論、守備表示でね」
狐トークン 守500 炎→闇
狐トークン 守500 炎→闇
「『やはり受けきられましたか……ですが火竜デビル・ヒールには、後1度の攻撃権が残っております。そしてデビル・ヒールが戦闘で相手モンスターを破壊したことで、今度は火竜の住処に加え彼自身の効果を発動。墓地に存在する魔界台本、魔王の降臨を私のフィールドに再セットいたします。それではお待ちかね最後の攻撃、ここはレベルも攻撃力も高い方を優先して狙うべきでしょう。最後のターゲットはずばり、シャドウトークンです!』」
そして、強烈な飛び込み頭突きを見舞った状態から空中で姿勢制御したデビル・ヒールが、最後にその後ろから迫っていたシャドウトークンへと体を捻りつつのローリング・ソバットを叩きこむ。
魔界劇団−デビル・ヒール 攻3000→シャドウトークン 守1000(破壊)
この攻撃は、残念な
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