ターン15 暗黒の百鬼夜行
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きます。私が選ぶのは、レベル4の牛頭鬼です」
レッド・リゾネーター 攻1200 炎→闇
牛頭鬼 攻1700
燃える体のリゾネーターが人魂のように闇に灯り、その明かりに誘われるかのように巨大な木槌を手にした筋骨隆々の牛の魔人が後に続く。
「そしてシャドウ・ディストピアが存在することにより、場に存在するあらゆるモンスターの属性は闇へと書き換えられます。なにせあなたの劇団員さんに、この効果は意味を成しませんからね。そして牛頭鬼は1ターンに1度、私のデッキからアンデット族モンスター1体を墓地へと送ります。墓場で今しばらくお待ちなさい、九尾の狐よ」
九尾の狐。糸巻から聞いていた、巴のデッキにおける鍵にして彼を代表するカードの名に身構える。しかしその前に、巴のフィールドの2体が動いた。
「レベル4の牛頭鬼に、レベル2のレッド・リゾネーターをチューニング。異邦と化した故郷に、悪しき聖霊の夜を引く音がこだまする。シンクロ召喚、オルターガイスト・ドラッグウィリオン」
☆4+☆2=☆6
オルターガイスト・ドラッグウィリオン 攻2200
仮面を張り付けたかのような薄笑いを浮かべる、無数の手と尾を持つ異形の生物。その攻撃力はビッグ・スター相手にはわずかに届かない……だが、そんなことはもはや問題ではない。
「では、九尾の狐の効果を発動。私のモンスター2体をリリースすることで墓地より現世のフィールドへと黄泉帰ります。そしてシャドウ・ディストピアの効果により1ターンに1度、1体だけリリースのコストは相手に代わりに払っていただきましょう。私のドラッグウィリオンとあなたのビッグ・スター、この2体の命を糧に九尾の狐を蘇生召喚」
ビッグ・スターとドラッグウィリオンが突如色濃くなった自身の足元の影に呑み込まれ、ずぶずぶとその姿が深く暗い闇の中へと消えていく。同時にニゲ馬車を引く2頭の馬の瞳からも生気が消えてゆき、がっくりとうなだれてしまう。それと入れ替わるように闇からゆらりと立ち上ったのは、暗く黒い闇にはあまりにも似つかわしくない白面金毛の妖獣だった。
九尾の狐 攻2200 炎→闇
「そしてドラッグウィリオンは1ターンに1度、リリースされた場合に自身を蘇生できる」
オルターガイスト・ドラッグウィリオン 攻2200
「さて、どこまで耐えきれますかね?バトル、まずはドラッグウィリオンで攻撃」
「『ならばその攻撃宣言時に永続トラップ、ペンデュラム・スイッチを発動!これは1ターンに1体ずつペンデュラムカード1枚をフィールド、またはPゾーンから異なる位置へと移動させる不可思議なスイッチ。ライトPゾーンより来たれ、ワイルド・ホープ!』」
迫りくる異形の魔法使いの攻撃に割り込むように、光
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