ターン15 暗黒の百鬼夜行
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に召喚可能となりました。それでは皆様お待ちかね、今宵の主役によるご挨拶です!ペンデュラム召喚、栄光ある座長にして永遠の花形!魔界劇団−ビッグ・スター!』」
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500
三角帽子がトレードマークの、隻眼演者が2人のガンマンの見守る中央で意気揚々と片手で天を指すポーズをとる。その姿はよくRPGで見るような、ボスの左右を同じ姿の側近が固めているような構図にも見えなくはない。
そこまで考えたところで頭を振り、そんな妄想を追い出した。冗談じゃない、その例でいくと倒れるのは俺の方じゃないか。
「『……ビッグ・スターの効果発動!1ターンに1度デッキから台本1枚を選択し、それをフィールドにセットいたします。オープニング・セレモニーというのも1つの手ではありますが……やはりこの状況、いかに花形といえども1人きりで回す舞台はいささか華が足りないというものでしょう。魔界台本「魔王の降臨」を選択し、そのまま即座に発動!攻撃表示の魔界劇団が1体私のフィールドに存在することで、フィールドに表側で存在するカード1枚を破壊いたします。本日魔王の暴威が最初に吹き荒れるのは、レフトPゾーンのワイルド・ホープ!』」
光の柱の1本が消滅すると、その中央からひらひらと1枚のカードが落ちてくる。
「『そしてワイルド・ホープが破壊された時、私はデッキから魔界劇団1体のサーチが……』」
「させませんよ。手札より灰流うららの効果を発動、そのサーチはこれを捨てることで無効です」
落ちてきたカードに手を伸ばすも、室内だというにもかかわらず掴み取る寸前に吹いたつむじ風がそれを巻き上げてひらひらとどこかに飛ばしてしまう。サーチが無効となった彼に、残る手札は2枚。それを、同時にフィールドに置いた。
「『致し方ありませんね。ならばカードを1枚セットして永続魔法、魔界大道具「ニゲ馬車」を発動!空の色が変わるよりもなお速く走るこの馬車は、魔界劇団の団員が乗り込むことで1ターンに1度だけその戦闘破壊を無効とし、さらに団員を選択することで相手ターン終了時までその1体は相手のカード効果の対象とならなくなります』」
どこからともなく現れた魔界の馬車に、華麗な宙返りを決めて飛び移るビッグ・スター。座席に伸びた手綱を握ると、それを引く2頭の馬が同時に蹄を高らかに上げてそれに答えた。
そしてそんな馬車の上、素早く乗り込んだビッグ・スターのすぐ隣の座席の上から優雅に一礼したところで、ターンプレイヤーが変わる。一人ぼっちの戦場で佇むビッグ・スターともども目を凝らして見つめる中、おきつねさまがゆっくりと動き出した。
「では私のターン、ドロー。フィールド魔法、闇黒世界−シャドウ・ディストピアを発動します」
暗い図書館内部をぼんやりと照らす
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