蒼紅:第二十三話 侵略者
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シアン、GV、ソウ。私達エデンに来て下さい。共に能力者が穏やかに暮らせる平和な世界を創りましょう。」
手を差し伸べるパンテーラだが、GVとシアンは悲しげにそれを拒む。
「駄目だ…テーラ…そんな力で押さえ付けるようなやり方では…そんなやり方で出来た世界が本当に平和になるとは僕には思えない」
「…止めようよテーラちゃん…!一緒に…一緒に帰ろう…!?前みたいに一緒に…」
「それは出来ません…」
シアンの懇願を拒否するパンテーラ。
「私はエデンの巫女…フェザーで言うアシモフのような存在なのです。ただでさえ私の我が儘でみんなを振り回しているのです。これ以上の我が儘は出来ません…」
「…っ!」
シアンは悲しかった。
あんなに仲が良く、近かった彼女が物凄く遠い。
「ソウ…エデンに来てもらえませんか…?あなたに…私の傍にいて欲しいのです…」
懇願するようにソウを見上げるパンテーラ。
「……………すまない…俺は…弟を…GVを見捨てることは出来ない」
ソウは表情を歪めて、しばらくの間の後に拒否する。
それを聞いてパンテーラはショックを受けたが、すぐに寂しげに微笑む。
「そう…ですよね…分かっていました。私とお兄様に断ち切れない絆があるようにソウとGVにも断ち切れない兄弟の絆があるんです…それに…他人である私が割り込む余地など…あるわけがないですよね……本当に残念です…」
少ししてシアンを見遣ると、第七波動の力を解放してシアンに迫る。
「シアン!止めるんだテーラ!!」
シアンを庇おうとするGVだが、テンジアンの氷によって動けない。
『止めてテーラ!!シアンは私が守る!!』
モルフォが例え非力だとしてもシアンを守ろうとするが、それはパンテーラが待ち望んでいた瞬間でもあった。
「好都合です。宿主であるシアンとの繋がりが彼女によって弱まっている今なら、私の夢幻鏡による愛の檻で囚えられます」
まんまとモルフォそのものがパンテーラの鏡へと閉じ込められてしまう。
「モルフォ!?」
『出して!ここから出して!お願いテーラ!!こんなこと止めて!!』
「私はもう止まれないのです…私を信じてついてきてくれるみんなを裏切るわけにはいかないです」
パンテーラの第七波動の光弾がモルフォが閉じ込められた鏡を粉砕した。
「ーーーっ!?」
「モルフォ!?」
「シアン!?」
モルフォを砕かれたことでシアンは声にならない悲鳴を上げて意識を失う。
「電子の謡精…その力を宿した鏡の欠片(ミラーピース)…9枚もあれば充分か。予定通り、回収完了。」
テンジアンがミラーピースを回収すると、息を荒くしているパンテーラに歩み寄る。
「
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