蒼紅:第二十三話 侵略者
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た。
「お前が所属している組織はエデンだったのか」
「そうです。皆さん、お久しぶりです…このような再会となってしまったのは残念ですが…改めて自己紹介を…私はパンテーラ…“エデン”の巫女にして象徴」
「エデン…?」
「遥かに優れた力を持ちながらこの瞬間にも、無能力者達に迫害を受け続ける能力者(同胞)達…能力者が安心して暮らせる世界を創ろうってのが、僕達エデンだ」
アキュラの疑問に答えるテンジアンだが、それを聞いたアキュラが鼻を鳴らす。
「フン…何かと思えば、フェザーと似たような連中か…」
「能力者の保護…彼らの志には共感しますが、それで救える者はごく僅か…私達が目指すのは今の旧き人達を排除した世界…」
「そんな…テーラちゃん!アシモフさんみたいなことを…」
「最後まで話を聞いて下さいシアン。私達が滅ぼすのは今の差別意識に凝り固まった旧人類です。私達の理想の終着点はGVが望む未来でもあるのですよ?」
「何だって?」
GVが訝しむが、パンテーラは目的を語る。
「私達も生きている以上、子孫を残さねばなりません。ですが、能力者同士でも無能力者が生まれてくる可能性は決して低くはありません。無能力者だからと言って生まれてきた子供達を否定しては私達を迫害してきた無能力者と何も変わりません。差別と言うのはそれを植え付ける風習や存在がいるからこそ出来るのです」
「だからこそ、差別意識に凝り固まった今の無能力者を殲滅し、生まれてきた無能力者を僕達能力者が受け入れて正しく導いてやることで平和な世界が生まれるのさ」
「能力者(化け物)が…無能力者(人間)を支配しようと言うのか…!虫酸が走る…!!」
「これでも大分妥協したのですが…少なくとも、能力者であることを理由に相手の善悪を考慮せずに力を振るうあなたよりは遥かに良心的だと思いますが」
嫌悪を露にするアキュラに対してパンテーラは冷たい表情で言い返す。
「ですが、アキュラ。あなたは人格こそ褒められた物ではありませんが、あなたの技術は素晴らしい物です。その第七波動を擬似的に扱う技術は私達能力者と無能力者の壁を薄めるでしょう。その技術を私達に提供すれば特別にあなたとあなたの関係者を殲滅対象から除外しても構いませんよ?」
「ふざけるな…!貴様ら能力者(化け物)共に俺の研究成果は渡さん…!!」
「これだから今の無能力者は愚かだ。これだけの厚待遇を、跳ね除けるとは」
「まあ、元々期待はしていません。最終的にあなたの脳さえあればテセオの能力でデータ化させ、調べてもらうことも可能ですから」
『スプラッタなこと言わないでよ…!』
アキュラの頭をかち割られ、脳を引き摺り出されるところを想像したのか身震いするロロ。
「
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