蒼紅:第二十三話 侵略者
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ソウとアキュラは殺気を放ちながら銃を構える。
シアンは2人の殺気に怯えてGVにしがみつき、モルフォは戸惑いながらもソウを歌でサポートしようとするが…。
「悪いがその戦い…待ってもらおう…凍てつけ…超冷凍(オールフリーズ)!!」
一瞬でソウ達の足が凍り付けにされて身動きが出来なくなる。
【!?】
あまりにも唐突で一瞬の出来事に全員が動揺する。
「ここまで上手く行くとは…その子を連れ出した甲斐があったな…」
「…貴様は何者だ?貴様から感じる第七波動からは俺の第七波動を感じるんだが?それはどうやら皇神製の宝剣ではないようだな」
「ふむ、やはりオリジナルだけあって気付くか…そう、僕が使っている宝剣は皇神の物じゃあない。そして僕自身も皇神の能力者ではないよ」
「オリジナルだと?」
「彼の名はテンジアン。私を守る愛すべき7人の戦士“G7(グリモワルドセブン)”のリーダー…そして久しぶりね、ソウ」
背後から抱き着いてくる女性にソウは動揺する。
「お前、こいつにやられたはずでは…生きていたのか?」
「あら?心配してくれてたの?優しいわねソウ…そんなあなたには私からの全霊の愛を…」
ソウが心配してくれていたことを喜び、抱き締める腕に力が入り、甘えるように頬擦りする。
「コホン…パンテーラ…何時まで彼にくっついているつもりなんだ?」
徐々に眉間に皺が寄り、険しい表情でパンテーラに尋ねるテンジアンにパンテーラは苦笑する。
「良いじゃないお兄様?久しぶりの再会なんだからもう少し彼の愛を補充させて…」
「だ、駄目!!」
シアンがソウにくっついているパンテーラを見て危機感を抱いたのか声を張り上げる。
「あら?どうして?」
「お、お兄さんはテーラちゃんの大切な人なの!だから盗っちゃ駄目!!」
「……ぷっ、ふ、ふふふ…」
「な、何がおかしいの!?」
急に笑いだしたパンテーラにシアンは目を吊り上げる。
「ふふ、ごめんなさいシアン。そう言えばこの姿はあなたやGV達に見せたことなかったわね」
「どうしてその呼び方を…」
GVと言う呼び方はGVにとって親しい間柄でしか知らない呼称だ。
それを何故初対面のパンテーラが知っているのだろうか?
それに彼女のあの表情は誰かに似ているような感覚を覚えた。
「それではお見せするわ。私の真実のっ!愛の姿っ!!」
鏡が出現してそれが反転すると見覚えのある少女の姿へと変わった。
「そんな…嘘…」
「どうして…君が…」
「テーラ…」
シアン達の目が見開かれる。
パンテーラの正体は、自分達と共に暮らして、共に皇神と戦ってシアンを助けてくれたテーラであっ
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