蒼紅:第二十二話 襲来
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極の愛・体現者なのっ!!」
「パンテーラ?貴様はかつて、俺が倒したはずだ」
「君が倒したのは、我が愛の断片…ちっぽけな鏡の欠片に過ぎないの…これがあなたが武器で申し訳程度に再現した疑似第七波動とは違う…オリジナルの“夢幻鏡”の力の一端!!我が愛の第七波動っ!!儚き夢は見られたかしら、少年?」
パンテーラが不敵な笑みを浮かべながらアキュラに説明する。
「下らん、貴様が鏡だというのなら…この俺が、全てを摧破(さいは)し、骨身ごと砕くまでだ」
「まあ、怖い…愛憎(あいにく)、今より私はあまねく世界に我が愛を広めねばならないの。それに飛天にはソウがいるもの…私が永遠に語り愛たいのは君ではなく…彼…」
「何?ソウだと?奴も飛天にいると言うのか?」
この世で最も憎い第七波動能力者の名前が出たことにアキュラは過剰に反応する。
「YES、弟のGV…ガンヴォルトも一緒よ。電子の謡精を助けるために飛天に乗り込んでいるわ…もし、ソウに復讐するつもりなら…止めておくことね?あなたではソウには勝てない…アメノウキハシで力の差を思い知らされたはずだけど?短い命を更に縮めるのは愚か者のすることよ」
不敵な、相手を小馬鹿にしたような態度を消して鋭い表情でアキュラに忠告する。
それを聞いたアキュラは憤慨する。
「…俺はもうあの時の俺じゃない!!今の俺なら奴にも勝てる!!」
ブリッツダッシュでパンテーラに銃で殴りかかるが、パンテーラの体が砕け…いや、鏡が砕けた。
そしてアキュラの背後に鏡が出現し、そこから尻尾の鋭利な先端を喉元の押し当てる。
「っ!?」
「これで1回死んだわね?少年?」
「……どうだろうな」
「あら?」
尾の先端がアキュラの首を切り落とそうと動いたが、先端が素通りする。
「なるほど…カゲロウを再現したのね…」
そして発射されたレーザーを鏡によって繋げた別の場所に移動することでかわす。
「カゲロウ…雷撃の能力因子を回収出来そうな場所は…アメノサカホコね…アシモフかソウの血液をいつの間に回収したのかしら?」
「アシモフだと?」
「その態度からするとアシモフが蒼き雷霆の能力者であることを知らないようね少年…と言うことはそのカゲロウの能力はソウの血液から得られた物ね…前の戦いの時といい、片付いた頃に現れて能力因子を持ち去っていく…まるで死体を漁るハイエナだわ」
「黙れ化け物!!」
スパークステラーでパンテーラを狙うが、パンテーラはそれを悉くかわしていく。
「私が化け物ならあなたは獣(けだもの)よ。無能力者を憎む私が言えたことではないけど、相手が能力者であるだけで相手の善悪に構わず力を振りかざすあなたは正に理性のない獣…私はそろそろソ
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