第42話
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表情を引き攣らせた。
「確かにそれを言われると反論できませんね。」
「ううっ…………未来のキーアにまでそんな風に見られるなんて、未来のルファ姉は一体どんなことをするんだ…………?」
(クカカカ!あの純真無垢な娘にまでそんな風に見られるようになるとはな♪)
我に返ったティオはジト目で呟き、ロイドは疲れた表情で頭を抱え、ギレゼルは陽気に笑っていた。
「…………誰の腹が黒いですって?」
するとその時顔に青筋をたてたルファディエルがセルゲイと共にロイド達に近づいてきた。
「ル、ルファ姉…………」
「え、えっと………本部での用事はもう終わったのですか?」
ルファディエルの登場に仲間達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ロイドは気まずそうな表情をし、エリィは露骨に話を逸らそうとした。
「ああ。今からブリーフィングを始めるから全員座れ。」
そしてセルゲイの指示によってロイド達はそれぞれ席に着いてセルゲイとルファディエルの説明を聞いた。
「”幻獣”が再び現れたですって…………!?」
「ええ。遊撃士達やメンフィル・クロスベル連合軍による見回りで判明したとの事よ。」
「かつて”幻獣”が現れた場所に加えてジオフロントや湿地帯にも出現しているとの事だ。――――――それも現れた幻獣はかつてクロスベルに現れた幻獣だけでなく、内戦時のエレボニアに現れた幻獣もな。」
「エ、エレボニアに現れた幻獣までクロスベルに…………!?」
「それ以前に何故”幻獣”が…………”碧の大樹”が消滅した事で、霊脈の流れも正常に戻った事で幻獣も消滅したとの事ですのに…………」
「「………………………………」」
説明を聞いたロイドは驚きの声を上げ、ルファディエルとセルゲイの説明を聞いたユウナは信じられない表情をし、ノエルは不安そうな表情をし、二人のキーアは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「”幻獣”が現れた原因だけど…………恐らくは昨日にエレボニアで発動した”巨イナル黄昏”が関係していると思われるわ。”幻獣”の確認がされたのも今朝のメンフィル・クロスベル連合軍による哨戒で判明したとの事よ。」
「あ…………」
「それは……………………」
「エレボニアに封印されていた”呪い”が”黄昏”によって解放された事で霊脈を伝ってクロスベルにも影響が出始めているのかもしれませんね…………」
ルファディエルの推測を聞いたエリィは呆けた声を出し、ロイドは複雑そうな表情でカレル離宮での出来事を思い返し、ティオは複雑そうな表情で推測した。
「――――――加えてプレロマ草の出現も確認されている。――――――それも以前の蒼ではなく、”紅黒いプレロマ草”だ。」
「”紅黒いプレロマ草”ですか…………」
「それも”巨イナル黄昏”と何か関係しているのかもしれませんね……
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