第三十三話「問答・後編」
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「…少し、話しすぎたかな」
その日の夜、彼女は美九の家にある自室にて士道との一件を思い返す。
本来彼女はあんな事を言うつもりは無かったが気付けばほとんど喋っていた。
「私の気付かないうちに彼に対する心象の変化があったのか、それとも…」
そこまで考えていると扉がいきなり開かれる。扉には両手を広げた美九の姿があった。
「美亜さーん!ご飯の時間ですよー?」
「ありがとう。今向かうわ」
「ふふー!なら一緒に行きましょう♪」
美九は上機嫌で彼女の左腕を両手で抱きしめる。美九の豊満な胸の感触が左腕を通じて伝わってくる。彼女は何時もの事ながら苦笑しながら払う事はせずにそのまま向かう。
「(これじゃ、どちらが姉か分からないな)」
彼女は心の中でそう呟く。当初は美九が姉となっていたが日々の生活を送るうちに今では立場は逆転し百合百合な妹とクールビューティーな姉と言う図式に代わっていた。
彼女は右腕で美九の頭を撫でる。それを美九は嬉しそうに受け入れる。彼女が誘宵美亜となり既に二週間以上が経過しており我ながら随分で慣れたものだな、と彼女は心の中で呟くと食堂の間での道のりの間ずっと美九の頭を撫でるのであった。
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