第一章
[2]次話
夫婦鐘
梁雷神とジャン=ラワウワナリスンは今は梁の神託で香港に来ていた、この街はこの世界でも貿易や観光、金融で繁栄の極みにあった。
だが二人は今は旅の冒険者と素性を隠したうえで梁の神託を探す為にギルドの中にいた。その中でだった。
梁はラザワウナリスンにこんなことを言った。
「久し振りに香港に戻って来たのにな」
「起きた世界でも自分の故郷やしな」
「愛しの場所やのに」
それがというのだ。
「帰郷の喜びよりもな」
「まず仕事やな」
「星のモンとしての」
「それがあるからな」
「そやからな」
それでというのだ。
「ほんまにな」
「今回はな」
「まずはな」
こうラザワウナリスンに言うのだった、それも苦い顔で。
「神託を終えて」
「それからやな」
「二人で観光楽しもうな」
とにかくまずは仕事が先だった、それで梁はギルドの中で自分の神託でありそうな依頼を探した、するとだった。
この世界の香港の名物である教会の異変の究明と解決のそれがあった、梁はそれを見てラザワウナリスンに言った。
「これやな」
「教会のか」
「それの異変のな」
「究明と解決やな」
「これや」
まさにというのだ。
「ほんまにな」
「そやな、ただな」
「ただ?」
「どんな異変や」
梁は依頼が書かれた壁にかけられている紙を見つつラザワウナリスンに話した。
「これは」
「それが気になるか」
「そしてな」
それにと言うのだった。
「解決っていっても」
「何か」
「ほんまにな」
そのことがというのだ。
「一切わからんな」
「ほんまにそやな」
「今回のことは」
「どうもな」
首を傾げさせながらこうも言った。
「まだな」
「ほんまに一切やな」
「けどな」
それでもとだ、梁は言った。
「これが自分の神託やと思う」
「それでやな」
「この依頼受けるわ」
「そうか、そうしたらええ」
ラザワウナリスンは反対せずに返した。
「わしは今回は自分を助ける」
「それが仕事やからやな」
「それでや」
だからだというのだ。
「この度はな」
「自分についてきてくれるか」
「ほなな」
こう話してだ、そしてだった。
梁は依頼を受けることにした、そうしてラザワウナリスンと共に教会に行った。依頼主の神父もいる鐘のある教会にだ。
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