第二章
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「果たして」
「それか」
「そや、ちょっと普通のお店、食堂とかのものも食べて」
そしてというのだ。
「お店の果物とかも買ってな」
「やっぱり食べてか」
「確かめような」
「自分自身の胃でか」
「そうしよか」
「ほんまにな」
二人でこう話してだ、そしてだった。
二人は今度は食堂や市場でもたらふく食べてみた、そうしてその後で二人で話した。
「食堂とかで食べるとかん」
「何でもないな」
「普通に満腹になって」
「それで急に減ることはない」
「そうなってるな」
「ほんまにな」
こう二人で話した、二人は今は喫茶店で飲んで話をしている。
「食堂とかお店の食べものは関係ない」
「そやな」
「あくまで大食い大会だけや」
「その時の食べものだけや」
「ほんまにな」
「それだけやな」
「ってことはな」
ラザワウナリスンは今はコーヒーを飲んでいる、ミルクをこれでもかと入れたそれを飲みつつ言うのだった。
「大会に何かある」
「そやな」
「どうした細工をしてるか」
「誰がな」
「そこを調べてくか」
「ここはな」
「対したことやないが」
それでもと言うのだった。
「しかも悪いことやない」
「満腹で苦しいのがなくなるなら」
それならというのだ。
「別にな」
「悪いことやない」
「けどな」
それでもとだ、梁はラザワウナリスンに話した。
「不思議やならな」
「ここは調べるか」
「そうしよな」
二人で話してだ、そうしてだった。
今度は大会主催者について調べた、大会でそうなっているのなら主催者に何かあると思ってだ。それで実際に調べると。
主催者は最近肥満で苦しんでいた、幾ら絶食しても運動しても太る一方であるという。それでだった。
主催者である島で多くのホテルやレストラン、レジャー施設を経営し船舶を多く持っているマダガスカルでも屈指の資産家であるラダマ=サカラヴァの屋敷に身分を明かして旅の冒険者と素性を隠して行くよりも真実を明かして行った方が信頼されてしかも話もしやすいと思って赴いた、するとだった。
二人の読み通り資産家は二人をすぐに自分の前に通した、そうしてそのうえで二人の前に出て来たが。
そこにはあまりにも太ったオークがいた、オークは元々がっしりした体格の者が多いが資産家は腹が膝まで垂れ下がりとてつもなく太っていた。
その身体でだ、彼は二人に話した。
「どういう訳か大会を主催した辺りから」
「そうした風にか」
「太って」
それでというのだ。
「この様になりました」
「そうやったんか」
「まさに秒単位で太っていき」
そうなってというのだ。
「この通りです」
「そこまで太ったか」
「はい」
こうラザウワナリスンに話した。
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