第二十九話「来禅高校修学旅行・\」
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賜物だろう。
「敵ミサイル沈黙!敵主砲の攻撃は未だ続いていますがミサイルは来なくなりました…。弾切れでしょうか?」
「可能性は高いですが警戒は怠らないように」
クルーの言葉に神無月はそう返す。
「…さて、そろそろ彼らにはお帰りになってもらいますか。ミストルティン発射用意!」
神無月はそういうとミストルティン発射の準備の指示を出す。その裏で必殺の一撃を貯めながら。
「…今、なんと言った?」
グラーフ・ツェッペリンUの艦橋は静まり返っていた。被弾によるアラームと外からの衝撃音以外は全く無音のこの中で艦長はあり得ないと言った顔でモニターに映る少年、シュレディンガー准尉の報告に聞き返した。
事の発端はつい数分前の事である。V3を打ち尽くしながらも主砲や副砲を使い攻撃を続ける艦長の元に士道を捕まえにいっていたシュレディンガー准尉から通信が入ったのである。艦長は士道を捕まえた報告で迎えを寄越せと言うものかと予想したが彼の第一声で時が泊まった。
『作戦失敗しちゃった。大尉も右腕落とされたから継戦できないや?あ、お迎えよろしく』
そしてそれを聞いた艦長が言った言葉が上記の事である。
『聞こえなかった?五河士道の捕縛に失敗したの。それに大尉が右腕落とされたからこれ以上の戦闘は無理。だから早く迎えを頂戴』
「馬鹿な!?たかが餓鬼一人を捕まえ損ない右腕を持っていかれたと言うのか!?」
『たかが?艦長、たかが少年一人に態々空中艦に大尉を載せてはるばる日本まで連れ去りに来ると思っているの?』
「そ、それは言葉のあy「もし」!」
「本当にそう思っていたのなら艦長の頭は随分と緩いんだね。この位誰でも考えられると思うよ?」
「っ!?」
シュレディンガー准尉の馬鹿にした言葉に艦長は歯を食いしばる。そんな艦長をシュレディンガー准尉は気付かないのか「それじゃ、作戦も失敗したし早く帰ろ〜」と間延びした口調で言い通信を切った。
「…か、艦長…」
「…くそがぁっ!」
艦長は耐え切れず拳を叩き落とす。怒りに任せてモニターに拳を叩きつけたため画面は割れノイズが走る。画面が割れた事で艦長の手は出血するがそれを気に留めない程怒り狂っていた。
「たかが准尉の分際でこの儂に逆らうなどあってはならん!」
「か、艦長、二人の迎えですが」
「そんなものはいらん!目の前の空中艦を迅速に落とし帰還する!」
「そ、それでは名誉大佐が黙っていないかと」
「…連中には精霊とDEM社によって二人は名誉の戦死を遂げたとでも言えばいい。
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