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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第十八話 蒼き雷霆(アームドブルー)
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「…流石だ…ガンヴォルト…その力…お前こそ…新たなる世界のリーダーに相応しい…」

「…そんなものになるつもりはない…僕は…今の僕の家族を守ろうとしただけだ」

「ああ…そうだろう…な……だが…能力者の台頭は…もは…や…止めら…れん…お前達も…その流れに…抗うにしろ…乗るにしろ…いずれ……逃れられぬ戦いに…巻き込まれていく…ことに…なる…だ…ろう…」

「………」

「お別れ…だ……能力者の…未来は…お前達…兄弟に……託す…グッドラック…」

それだけ言うとアシモフは全く動かなくなった。 

「…死んだか……あいつには…一度も勝てなかった…勝手に暴走して…勝手に…」

複雑そうな表情を浮かべるソウに、テーラも複雑そうに見上げた。

口や態度では素っ気なくしていても、ソウなりにアシモフのことを慕っていたのかもしれない。

「GV…」

「シアン……」

シアンが声をかけてきた。

この戦いで傷付いたGVに残った大切な家族…。

「……」

皇神を倒し、親代わりでもあったアシモフをも倒したGVは心身共に疲弊していた。

シアンはそんなGVにかける言葉が見つからず、軌道エレベーターはそのまま下降し、地上に帰還した。

「GV!!ソウ!!って…お前ら…それ…」

「そ…そんな……」

帰りを待っていたジーノとモニカが見たのは心身共に疲弊したGVと、重傷を負い、シアンとテーラに支えられたソウと…。

「アシモフ…!?まさか…死ん…で…?」

「…………」

GVは応えようとせず、ソウもシアンもテーラも閉口して何も言おうとしない。

モニカはそれを無言の肯定と受け取った。

「…嫌っ!!そんなっ…そんな……アシモフ……」

ぼろぼろと涙を浮かべ、モニカはその場に力なくくずおれる。

GV達は、仲間達に振り返ることもなく軌道エレベーターの外へ去っていく。

「お…おい、GV?何だよ!何があったってんだ!?アシモフはどうして…!? 何でソウもそんな怪我をしてんだよ!?」

「止め…」

『GV達に触れないで…!!』

事情を聞こうとするジーノを止めようとシアンが言い切るよりも先にモルフォがGV達を護るように不可視の力でジーノを弾いた。

夜が明ける。

蒼き雷霆・ガンヴォルト…紅き雷霆・ソウ…長い夜が明け、ようやく訪れた朝に彼らは何を思うのだろうか?

シアンは、優しくGVに声をかけた。

「大丈夫だよ、GV…私達はずっと…ずっと…GVの味方だから…GVに行きたいところがあるなら、私も一緒に行く…GVはどこに行きたい?」

「…僕は…………」

GVが何かを呟いたようだったが、ジーノはそれを聴き取ることは出来なかった。

遠ざか
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