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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第十七話 天主
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を下そう!!僕の意志は、星をも動かす!」

「させると思うか?迸れ!紅き雷霆よ!!シアンを縛る呪縛を俺の紅き雷刃で叩き斬る!!」

「私の第七波動…夢幻鏡の力よ…シアンを…私の家族を救う力となって…!!」

テーラが鏡で足場を作ってくれたので、落ちる危険性は大分減ったが、此方の攻撃は通用しない。

電子障壁に護られているコアが弱点なのだろうが、雷撃鱗を当ててもシアンを取り込んだためか、モルフォの時のようにはいかない。

八咫烏と黒豹が同時に襲い掛かる。

「邪魔だ!!」

八咫烏と黒豹にチャージショットを当てると、一瞬だけ電子障壁が解除された。

「電子障壁が解除された…今ですGV!!」

「分かった!」

GVが八咫烏と黒豹に避雷針を当てて、雷撃を流し込むとコアを護る電子障壁が解除されてしまい、弱点が露出してしまう。

「喰らえ!!」

即座にソウがチャージセイバーをコアに直撃させ、紫電にダメージを与える。

「無礼な男だ!!」

ソウに向けて連続で繰り出されるパンチなどの肉弾攻撃。

あまりの激しさにカゲロウを使わされ、オーバーヒートを起こしてしまう。

「奈落へ落ちろ!!」

「ぐあっ!!」

紫電の張り手を諸に喰らってしまい、ソウは落下していくが、テーラが足場を作ってくれたおかげで助かった。

「大丈夫ですか!?」

「ああ、すまん…助かっ…上だ!!」

「えっ!?」

上を見上げると巨大な光弾がテーラに落ちようとしていた。

「させない!!」

GVが空中ダッシュを駆使してテーラを抱えて光弾から逃れる。

「よし、良いぞGV!!」

GVが八咫烏と黒豹に再び雷撃を流してくれたことで再びコアが露出する。

そしてソウがコアにチャージショットを直撃させる。

「くっ…穿て、星々の煌きよ!そして愚者よ、闇へ還れ!光に散れ!!」

人工衛星・“星晨”を利用したレーザーと八咫烏と黒豹がレーザーを放つなど、紫電の攻撃も熾烈となっていく。

「アンリミテッドヴォルト!!」

アンリミテッドヴォルトを発動して攻撃力を倍化すると、八咫烏と黒豹に雷撃を流し込み、そしてコアに避雷針を当てて紫電の体力を削る。

「ぐああああ…っ!!」

「シアンは絶対に取り返す…彼女の明日のためにも!!」

「明日…だと…?悪である君達に明日はない!!天統べる神の帝!銀河の彼方より招来れ天星!これが神罰、滅びよ愚者よ!!鳴動の虚空、彼方より招来れ!!……天津星よ!!!」

上を見上げると巨大な星がGV達目掛けて落ちてくる。

「あれは…!!」

「何という規模…あれは夢幻鏡でも避けられません…」

あまりのことに絶句するGVとテーラ。

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