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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第十七話 天主
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う宝剣が攻撃ユニットとなって出現する。

「神にも等しきこの力…全ては守るべき民と国土のために!僕の正義が、悪を挫くっ!!」

「これが…紫電の変身現象…おまけに電子の謡精の力でここまでに…」

テーラの声が若干震えている。

無理もない、GV達も気を抜いたら恐怖を抱く程のプレッシャーを感じているのだから。

紫電が3人を吹き飛ばそうと八咫烏による突風を発生させる。

「ぐっ!!」

「きゃっ!?」

「うわっ!!」

3人は吹き飛ばされないように何とか踏ん張るものの、一番小柄なテーラは吹き飛ばされそうになり、ソウが捕まえることで飛ばされずに済む。

「“精神”に干渉して操る彼女の“電子の謡精”と “物質”に干渉して操る僕の“念動力”。精神と物質…全ての生物を構成するこの、2つからなる要素を支配出来る僕は正に全能の存在だ!この力を使い、僕は全世界の第七波動能力者を支配する。能力者も、無能力者も、この僕の前では等しく弱者…。絶対なる統治が、全ての弱者(民草)を守り平和へと導くだろう。そう、僕は…天を統べる神の皇(ザ・ラストエンペラー)僕こそが“皇神”なんだっ!!」

「何だあいつは?さっきとは別人のようなんだが?エリーゼと同じ多重人格か?」

「恐らく宝剣の影響でしょう。宝剣は強大な力と共に精神を高揚させるので、恐らく紫電も…おまけに電子の謡精の力の影響も受けているのでそれは普通の変身現象の比ではないはず」

「なるほどな…」

「神の力に…全てを統べる力の前に散れ!!」

黒豹の衝撃波が3人に襲い掛かる。

「…驕るな!そんな権限は、お前にない!」

衝撃波をかわしながら、今まで紫電の言葉を聞いていたGVが叫ぶ。

「なら、君にはあるというのかい?僕を否定する権限が」

「権限なんて…誰にもない…だけど…言ったはずだ!僕はお前を許せない…!シアンを弄び、利用するお前を!かつて兄さんが僕に自由を、アシモフが僕達に居場所をくれたように…今度は僕が彼女の翼(力)になる。紫電…お前がシアンを捕らえる檻ならば…僕の雷撃で打ち砕く!」

今でもシアンの願いは覚えている。

外の世界で自分の歌を歌いたいと…その願いがある限り、GVは何があってもシアンを助ける。

「全く…底抜けのお人好しが…」

「ふふふ、でもGVらしいと思います…能力者達の自由のために…私も負けられません」

3人の第七波動が高まる。

必ずシアンを助けると言う意志の力が3人の第七波動の力を高めていく。

「迸れ!蒼き雷霆よ!!シアンとの約束(誓い)…果たすための翼(力)となれ!!」

「全く…世界の平和より、たかが一人の少女を選ぶとは…浅はかだよ、ガンヴォルト!皇神の御名の元、この僕が…君に神罰
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