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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第十六話 復讐
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気中に拡散させるのだが、ソウの因子と体質が合わさったEPエネルギーの自然回復の早さにその効果が追い付かないのだ。

「何…だと…!?」

「こんな武装、貴様には過ぎた玩具だ」

チャージショットでエクスギアを破壊すると、冷徹な目でアキュラを見つめると再び頭を壁に叩き付ける。

「ぐあああ…!!」

何度も頭を壁に叩き付けられたことで頭から血が噴き出すが、それでもソウは壁にアキュラの頭を叩き付けて抵抗が出来なくなると床にアキュラを叩き付けた後に頭を足で踏みつける。

「どうした?前にも言ったが、その程度では俺は殺れんぞ?この程度で全ての能力者を根絶やしにするだと?笑わせるな、貴様では途中で返り討ちにされて死ぬのがオチだろう。」

アキュラの隣に落ちていた銃を拾うと、意識が朦朧としながらもソウを睨む。

「その…銃に…触るな…!!」

「何だ?こんな玩具がそんなに大事か?ならばこれで良いことを教えてやろう。貴様は皇神の屑共はともかく俺の家族にまで手を出そうとした。人の大事な物に手を出すとどうなるのかを優しい俺がこれで教えてやろうじゃないか」

手に雷撃を迸らせ、アキュラの目の前で銃を破壊し、それを踏み砕いた。

破壊された銃はもう修理も不可能な状態である。

「き、貴様ーーーっ!!ごはっ!?」

「黙れ…まあ、これで貴様が死ぬ前にいい勉強になっただろう?人の大事な物に手を出すと、その因果は必ず回ってくる…来世とやらがあるのなら今度は身の程を弁えるんだな」

憤怒の表情で起き上がろうとしたアキュラを蹴り飛ばし、ショットを連射して身動きが出来ない程に痛め付けた後は再び頭を足蹴にすると自身の銃を構えた。

「弟なら甘さのせいで貴様を見逃してやったかもしれないが、俺はGVのように甘くはない。ただ、即座に息の根を止めてやる程の慈悲を貴様に与えてやるつもりもない。」

銃から普段はチャージショット以外では使わない避雷針を数発放って、アキュラの甲冑(アーマー)に守られていない部分に刺す。

「あぐっ!?」

するとそこから出血し始める。

「貴様は全身から血を流して死んでいけ。少しずつ迫る死の恐怖に怯えながらな。行くぞテーラ、この雑魚のせいで余計な時間を取られた。」

「とどめは刺さないのですか?」

「とどめを刺す価値もない害虫に何故そんなことをする必要がある。それに放っておいてもこいつは勝手に死ぬ。じゃあな、精々死の恐怖に怯えながら死んでくれ」

倒れているアキュラを床に転がる小石のように蹴り飛ばすとソウはテーラを連れて紫電の元に向かうのであった。

「く…そぉ…」

朦朧とする意識の中でアキュラが思うのは修理不可能なまでに破壊された父の形見である銃への無力感と能力者(化け物)
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