蒼紅:第十六話 復讐
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」
エリーゼ2はダメージを上回る速度で再生するため、いくら攻撃を与えても意味がない。
「カレラのような能力があれば奴の能力を封じつつダメージを与えられますが…」
「無い物ねだりしていても仕方ない。今は戦うんだ。戦い続けていれば何時か勝機が見えてくるはずだ…」
何とか戦意を奮い立たせ、GV達は先程と同じようにエリーゼ1とエリーゼ3に攻撃し、テーラがエリーゼ2を引き付ける。
「(敵は3体…これならスパークカリバー以上の攻撃力が見込める…頼む、効いてくれ…!!)迸れ!蒼き雷霆よ!閃く雷光は反逆の導!轟く雷吼は血潮の証!貫く雷撃こそは万物の理!!ヴォルティックチェーン!!」
広範囲に鎖を召喚し、3人のエリーゼを絡み取ると雷撃が炸裂する。
攻撃対象が3人のためにスパークカリバー以上の攻撃力がエリーゼ達を襲い、エリーゼ1とエリーゼ3は再び消滅したが、エリーゼ2は無傷である。
「あれでも駄目とは…」
「しぶとい奴だ」
「キシャシャシャシャッ!!ソんナコとシテもム・ダァ〜!行クよォ?リザレ…」
「散れ…能力者(化け物)が…!」
「グゥッ!グェェッ!」
エリーゼ2の後ろから弾丸が撃ち込まれ、不死身のはずのエリーゼ2の肉体が膨張・爆発すると残った宝剣が粉々となる。
弾丸が放たれた方角を見遣ると、そこには銃を構えたアキュラの姿があった。
「貴様はあの時の無能力者…」
「対能力者用特殊弾頭(グリードスナッチャー)…不死身の化け物相手にも効いたようだな。生命を支配するなど、神の摂理に背く許されざる行為だ…。そして、神の摂理に背くのは…貴様らもだ。貴様らも俺が断罪する。来い…この先で待つ」
そうして去っていくアキュラ
「兄さん…彼が…?」
「……ああ………行くぞ」
ソウはGVとテーラと共にアキュラが待つ奥へと進んでいき、そして冷たい目で自分達を待ち構えていたアキュラを見つめる。
「おい、無能力者(屑)。貴様を殺す前に1つ聞いておくとしよう。何をしに此処に来た?内容次第では痛みもなく貴様の息の根を止めてやらなくもないぞ?」
「「………」」
ソウから放たれる凄まじい殺気にGVとテーラは自分に向けられていないのにも関わらずに閉口してしまう。
「皇神の企み… “歌姫プロジェクト”と言ったか…奴らの好きにはさせん…皇神も、電子の謡精もこの手で始末する」
「ほう、そうか。尚更貴様を生かしてはおけなくなったな。今すぐここで無様に死に果てろ」
銃をアキュラに向けるソウだが、GVはそれを制してアキュラに向き直る。
「待ってくれ兄さん!!皇神を打倒するというのなら、手は貸す…だが!シアンには、絶対に手出しさせない!」
「貴様らの手など借りん
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