第三章
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「特に関係ないやろ」
「そやろうな」
欧もこう返した、この時はそれだけであった。そうしてだった。
二人は今度は夜に人を襲うという通り魔にあたることにした、通り摩は老若男女問わず襲い掛かっていた、だが。
姿は襲われた者は誰も覚えていない、これでは手掛かりはなかったが。
二人はあえて自分達をそれも別れて歩いて通り魔が襲い掛かりやすい様にした、すると欧の方にだった。
後ろから何者かが来た、それでだった。
欧はその何者かに振り向きざまに劇薬の術を浴びせた、そのうえで敵の姿を見たがそれはシャドーだった。
モンスターは一撃で倒された、そして。
このことをアグノンと合流した時に話すとアグノンもだった。
「シャドーにな」
「襲われたか」
「ああ、自分もやな」
「そやった、しかし」
「しかし?」
「わしは後ろから襲われたが」
「私もや、そして」
アグノンはここでだった、ある方を見た。そちらはというと。
「この方角から襲われたが」
「あそこは」
欧はまた街の地図を開いた、そうしてその方角を確かめてから彼は言った。
「下水道の時のな」
「あの廃教会か」
「その方角や」
「そうか」
「またしてもな」
欧はその方角を苦い顔で見つつ話した。
「あの教会か」
「下水道ではブラッククリスタルでな」
「今度はシャドーや」
「またあの教会ってな」
「これはな」
「何かあるか」
「いや、決断するには早い」
欧はこうアグノンに話した。
「まだな」
「そうか、まだか」
「ああ、もう一つ事件はある」
「子供の捜索やな」
「失踪したな、失踪というけど」
欧は腕を組みそのうえでアグノンに話した。
「誘拐やな」
「そやろな」
実際にとだ、アグノンも答えた。
「実際は」
「この街の外に子供達を攫ったか」
「殺したか、殺したら」
その時はとだ、アグノンは話した。
「魂が漂う」
「その魂を探せばええけどな」
「そのことからもやな」
「調べていこか」
欧はこう言ってだ、そのうえで。
今度は子供達の行方を殺されて魂になっている可能性も考慮してそのうえで探っていった、だが魂はなく。
子供達の失踪した場所を調べると恐ろしいことがわかった、それはというと。欧はアグノンに今二人が泊っている宿の中で話した。
「またやな」
「ああ、あの教会やな」
アグノンは子供達が失踪した場所は奇麗な円になっていた、一つ一つを点として結ぶとだ。そうなっていた。
そしてその中央にあるものがあった、それは何かというと。
「またか」
「ああ、これで三つの事件にな」
「全て関わってるな」
「もうこれはな」
どうかとだ、欧は述べた。
「間違いないやろ」
「あの教会に何かあるな」
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