蒼紅:十三話 囚姫
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るは走馬灯!ここはそう、境界なき鏡界!ファンタズマゴリア!!」
天地が逆転し、デイトナのみ行動が逆になるようにしているために満足に動けない。
「今です!GV、ソウ!」
「了解!もう一度地獄に戻れ!!煌くは雷纏いし聖剣!蒼雷の暴虐よ、敵を貫け!スパークカリバー!!」
「チェックメイトだ!消え失せろっ!!閃くは破滅の雷光!紅雷の刃よ、敵を斬り裂け!ギガヴォルトセイバー!!」
「愛の鉄槌を受けなさい!!」
かつての再現と言うかのように蒼き雷霆の聖剣がデイトナを貫き、そこからソウの紅き雷霆の雷刃波により真っ二つにされ、そしてテーラが駄目押しとばかりに光弾を放ってデイトナを射抜いた。
「シ、シアンちゃあああんっ!!!」
流石にタフなデイトナもこれには耐えきれずに体が膨張・爆発し、残った宝剣も転移されることもなく粉々に砕け散った。
『やれやれ…3人がかりとは言えデイトナがこうも簡単にやられるなんてね…』
GVとソウの通信機から聞き覚えのない声が響く。
「この声は…!!」
「誰だ?」
テーラが知っているようだが、取り敢えずソウが通信に応える。
『ふぅ、良かった…周波数はこれで合っているみたいだね。初めまして、雷霆兄弟の片割れのソウ君。僕は紫電。君と君の弟君が倒してくれた能力者達直属の上司さ。一応君達は、これまでうちのモルフォ(アイドル)の面倒を見てくれていたみたいだし…挨拶と、お礼くらいはさせてもらおうと思ってね…小切手でいいかい?』
「何だと…ふざけているのか貴様は?」
『別にふざけてはいないさ、彼女は皇神の看板とも言える存在で、これからのプロジェクトに必要な姫巫女だ。それを殺さずに大事にしていてくれただけでも感謝しているよ…君達にはかなりの損害を与えられたけど、追い詰められた皇神を救えば僕にとっては地位を得るための絶好のチャンスでもある。それを与えてくれた君達には感謝しているよ』
「俺達は貴様の出世のために戦ったんじゃないんだがな…それにプロジェクトだと?」
『世界中の能力者を“電子の謡精”…彼女の歌で管理する…それが、僕が進めている“歌姫(ディーヴァ)プロジェクト”さ』
「彼女の歌で能力者を洗脳する気か…!」
かつて皇神は、シアン…モルフォの歌を能力者の居場所を割り出すソナーのように使っていた。
電子の謡精の歌は、能力者限定で他者の精神に同調(シンクロ)し、高める精神感応能力…。
その力を増幅し広範囲に拡散することで歌に共鳴した第七波動を検出するエコーソナー…。
その技術を応用すれば、確かに全ての能力者の精神を支配…洗脳することも可能かもしれない。
「ふざけるな!シアンに…また歌いたくもない歌を歌わせるつもりなのか!?」
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