四葉家
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。既に深雪は一夏君を気に入っており、真由美は弾君を気に入っている様子でしたので」
そう私には2人の妻が居る。
昔から、四葉家には重婚が認められている。
何を隠そう私は四葉家次期当主である為、私には可愛い妻が2人いるのだ。
そして司波家は四葉家の分家であり、七草家は四葉家に仕える従者の家系の1つ。
妻の七草真由美は私の幼馴染みで、司波深雪は元義妹だった人だ。
義妹と驚くかも知れないが、私は目の前に居る【四葉真夜】の息子で、深雪は既に他界した司波深夜の娘。
母の四葉真夜と司波深夜は姉妹であり、深雪同様に若くして子宮癌を患い、子供が産めない身体と成った為に姉妹は、四葉家の科学技術の総力を駆使して産まれた【完全調整体】云わば、試験官ベビーが私達なのだ。
しかも将来的に、結婚出来る様にしていたらしい。
流石の私も、これには驚いた。
「それよりも此方の2人の診断書を見て貰えますか?」
私は2人の健康診断書が入った封筒を差し出した。
母は、無言で封筒を受け取り開封して診断書に眼を通す。
「2人供、特に異常は無い様に思えますが………あら?」
「お気付きになられましたか?2人供、遺伝子操作された【コーディネーター】の子供です。しかも、一夏君は更に高位の遺伝子操作された【スーパーコーディネーター】の様です」
「もしかして、一夏君は元より姉の織斑千冬と兄の織斑秋久もコーディネーターと言う事に成るわね?」
当主である母は、そう呟く。
「残念ながら織斑千冬は、【コーディネーター】と言うより【調整体】と言った方が良いでしょう。そして織斑秋久は、一夏君のクローン体で失敗作です。そして母上、織斑明彦と織斑春江の2人をご存知ですよね?」
「………まさかっ!?昔、第四研究所に所属していた!?」
「えぇ、遺伝子工学の権威であった織斑明彦教授と妹の織斑春江准教授それが彼等の両親です。今は消息不明ですが。そして織斑千冬は、四葉家の秘匿技術とされた【調整体】の技術を応用し作られた子供です。そして更にその技術を進化させ【コーディネーター技術】を確立させた後、成功体である一夏君を禁断のクローン技術を応用したのが織斑秋久です。ですが、織斑秋久は失敗作の様でした」
「どう言う事ですか?」
「成長力ですね。織斑秋久は超早熟型で、世間からすれば天才又は神童と呼ばれる類いです。現に現在彼はそう呼ばれている様ですが、あと数年もすれば成長は止まり平均的より少し高い位の人間に成ると思われます。それに対し一夏は、成長スピードは早いものの底が知れないと言った感じですかね?超早熟型の兄と比べられれば【落ちこぼれ】と言われるのも納得いきます」
「良く短期間でそれだけ調べ上げたものね。
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