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ある晴れた日に
93部分:小さな橋の上でその九
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いる。
「私達ってどういうことよ」
「だから西ドイツ組だよ」
 明日夢の三人と対比的にこう言われてそれが完全に一つになってしまっているのだった。
「西ドイツ組。竹林以外全員まとももじゃないじゃねえかよ」
「何処がよ」
 奈々瀬はその薄い眉を顰めさせて反論する。
「私達の何処がまともじゃないっていうのよ」
「もう存在自体がよ」
 正道も正道でかなり口が悪い。
「まともじゃねえだろうがよ」
「あんたに言われたら余計にむかつくんだけれど」
 そして奈々瀬もそれに返せるだけのものがあった。
「何かね。余計に」
「とにかく御前等竹林に頼り過ぎだろ」
 野本も参戦してきた。
「六人の中で明らかに竹林だけ傑出してるだろうが」
「そう?」
「そうだよ。ったくよお」
 野本は珍しく口を尖らせていた。いつも言われる方なのでこれはかなり珍しいものだった。

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