蒼紅:第十一話 葬魂
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鱗のホバリングの滞空時間はGVよりも長いため、マッハダッシュも使えば長距離飛行も可能だ。
途中の複数の非常電源に雷撃を流し込んで灯りを点けながら先に進むと、再びシャッターがあり、セキュリティシステムが作動する。
「させるか!!」
真上の警報装置にジャンプからの上方向マッハダッシュで接近し、チャージセイバーで即座に破壊するソウ。
シャッターが開いたので、先に進むと奥の穴に飛び降りると再び暗闇に。
「また暗闇だ…」
「どこかに非常電源があるかもしれん。見落とさないように気を付けろ」
「分かってるよ兄さん」
雷撃鱗を展開しながら先に進むと、赤い非常電源を発見して灯りを点けるとゾンビが動き出す。
「このゾンビ達…皇神の実験体か、それとも…」
「一体どういう実験をすればゾンビが出来るんだ…まあ、皇神の屑共の行うことなど理解したくないがな」
途中で宝石を回収してゾンビを薙ぎ払いながら先に進み、奥の複数の非常電源を発見。
GVは複数の非常電源に避雷針を撃ち込んで雷撃を流し込むと完全に電気が復旧したのか普通の灯りが点いた。
「あ…明るくなった…?だ、誰かいるんですか!?」
「今の声…この奥から…?」
「女の声…取り敢えず先に進むぞGV」
先に進むと1人の女性が震えて立っていた。
「あなたは?」
GVが尋ねると女性は恐る恐る口を開く。
「…皇神の人じゃ…ないんです…か…?」
「僕はガンヴォルト…何でも屋みたいなものです」
「わ…私……皇神の人達に…つ…捕まって…でっ…でも…気付いたら誰もいなくなってて…ううっ…ぐすん…」
どうやら、酷く混乱しているようだ。
彼女も能力者狩りの被害者だろうか?
…何故1人でこんな場所にいるのだろうか?
GVが口を開くよりも先にソウが女性に銃を向けた。
「ひいっ!?」
「兄さん!?何を…」
「貴様がこの施設をこんな風にした原因か」
その言葉に止めようとしたGVの手が止まる。
「え?」
「考えてみろGV。ここにはかなりの数のゾンビがいた。それなのにこの女は怪我どころか衣服すら乱れていない。それなら答えは1つ。この女が原因だろう。」
「あ…う…う……頭…頭が痛い…!」
「「?」」
突如、女性は頭を抱えて苦しみだした。
「ふ…ふふふ…思い出した…坊や達もアタシに乱暴するのね…なら…逆にアタシが坊や達を殺してあげるわ」
急変した女性は宝剣を取り出すと変身現象を発動して姿を変えたが、他の能力者とは違って変身の際に2人に分かれた。
「全く、銃を向けられたぐらいで怯えるんじゃないわよ」
「あうぅ…ごめんなさい…」
「やはり宝剣持ち
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