蒼紅:第十一話 葬魂
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装置が見える。
ここは何かの研究施設なのだろうか?
「取り敢えず進むぞ。どうやらビーム防壁(シールド)があるようだ。触れないように気を付けろ」
「分かってるよ…でも兄さん…人の気配が全くない…武装したメカはいるけど」
「ああ、こんな場所で武装されたメカがあるのは確かに怪しい…進めるだけ進むぞ」
行く手を阻むメカを迎撃しながら先に進むと、青い非常電源の管理装置を発見した。
「確かここに来る途中、足元に青いビーム防壁を見かけたな。非常電源がつけば、あそこから下へ降りられるかもしれん」
「有り得るかもね…やってみるよ…」
非常電源に雷撃を流し込むと、青い灯りが点いて向こうの床のビーム防壁が消えた。
2人は再び飛び降りると、再び暗い場所に出た。
『俺、やることねぇな』
ジーノが思わずぼやく。
目の前を浮遊する電灯(ライト)メカ…電撃を流せば、一時的に回路を暴走させて電灯の明かりを強くすることが出来るはずだ。
確か、これも皇神が販売している業務用の電化製品だったはず。
「GV、任せたぞ」
「任せて…兄さんは敵が現れたら頼んだよ」
GVがメカで先を照らして、ソウが迫る来る敵を雷撃刃で的確に撃破していく。
そして更に下へ降りていくと、更に暗くなる。
「これは2人でやった方がいいな」
「兄さん、オーバーヒートに気をつけて。オーバーヒートからの回復は僕より早いけど兄さんは出力が強すぎてEPエネルギーの消耗が激しいんだから」
「分かっている…新しい装備の鳴神のレンズと改良型の抑制のレンズのおかげで少しは燃費はマシになっているんだがな。」
弟の言葉にソウは雷撃鱗を展開しながら先に進む。
「ん?」
「兄さん?」
足を止めたソウにGVが振り返る。
「いや…何か妙なものが見えたが…気のせいか…?」
そして奥にある非常電源をGVがつけると灯りが点いた直後に倒れていた物体が起き上がり、2人に襲い掛かる。
「はあっ!!」
すぐさまソウがチャージセイバーで返り討ちにすると灰となって消えた。
「何だこいつらは…ゾンビ?」
『ゾンビって…おいおい、ホラーゲームじゃねぇんだぞ』
「ふん、お前の好きなゾンビのレトロゲームらしいじゃないか」
『…俺はやっぱ、1作目が一番好きだけどな』
「それはどうでもいいな」
ジーノの呟きを一蹴すると、ゾンビを蹴散らしながら逆走し、シャッターを潜ると見慣れたロボットが出てきた。
『セキュリティに感知されちまったようだな。GV、ソウ。大丈夫か?』
「…あの時の爆破のせいじゃないの?」
『それだけ憎まれ口が叩けるなら余裕ってことだな。ま、お前らのことだから
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