無印編:トークルームY
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じゃなかったし…あんまり犬種とかには詳しくないけど…紫色してたから多分"しばいぬ"だと思う…」
「は?…紫だと…?柴犬は紫の犬じゃないんだが…それは本当に犬なのか?」
「でも、猛犬のステッカーが貼ってあったよ?」
「…もしや、皇神によって作り出された遺伝子操作された犬か何かか?とにかく次は気を付けろ」
本当に良く分からない家だと俺は思う。
取り敢えずシアンには二度と近寄らないように注意しておくとしよう。
《GVの無趣味》
「ねえGV…GVは何か趣味ってある?お兄さんは料理して食べることが趣味でテーラちゃんは愛の探究が趣味だって言ってたけど」
「趣味か…兄さんを見ていて僕も何か趣味があった方が良いのかなと思ったけど全く見つからないから、このままで良いかなって…」
「だ…駄目だよ!そういうの…」
「駄目なの?」
「駄目…あの、だから…今度私といっしょにアクセサリー作ろう?」
「う…うん」
「約束だよ?」
「分かった…いいよ」
「あ、でも1つ気になることがあるんだよね」
「うん?」
「テーラちゃんの愛の探究って何なのかなって」
「さあ?」
こればかりは本人でないと分からないのかもしれない。
《雷霆兄弟の本名》
「GV、お兄さん。“ガンヴォルト”と“ソウ”って本名じゃないんだよね?」
「元々はコードネームだったけど…もうそっちの名前で慣れちゃったな…」
「本当の名前って…教えてもらっちゃ…駄目?」
「忘れたな、そんなもの」
「ごめん、覚えてないな…」
「…そう…なんだ…ちょっと残念だな…」
「シアン、あまり2人の過去を詮索してはいけませんよ?…思い出したくない過去は…誰にだってあります」
そう言うとテーラちゃんは遠い目で外を見つめる。
…テーラちゃんも辛い過去とかあるのかな?
私…GV達のことを…本当に知らないんだ…。
《皇神社員の子》
シアンの元気がありません…どうしたのでしょうか…?
「学校で…何かあったのですか?」
「ううん……クラスにお父さんが皇神の社員だって自慢する子がいたんだけど……どういう風に接したらいいのか…分からなくなっちゃって…
「…表向きには皇神はクリーンな企業だからね」
「裏では能力者を使った人体実験を行ってる屑企業だがな」
それも、この国のあらゆる産業のトップに立ち、何も知らない一般の人にとっては憧れの大企業です。
「その人のことは知らないけど、皇神の社員だからって、みんながみんな…シアンを閉じ込めて、利用していたような人ばかりじゃないさ。君の知っている皇神の人間は、みんな君に冷たかったかい?
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