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蒼と紅の雷霆
無印編:トークルームX
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小鳥が迷い込んできた。

「…こんな時間に珍しいな」

「わっ!」

人に慣れているんだろうか?

小鳥がシアンの肩に止まる。

「恐らくシアンを鳥の巣と間違えたか」

「もしくはシアンを絶好の羽休め場所と見たかですね」

「お兄さんとテーラちゃん…私を何だと思ってるの…?…でも可愛い…」

「シアン?」

「…ねえみんな…この子飼っちゃ駄目?」

「……この鳥は自由だ…その自由は、僕らが縛っていいものじゃないさ」

「そっか…そうだよね…」

シアンは両の手のひらで小鳥をそっと包み込むと、窓の外に差し出した。

小鳥はしばらくシアンの手の上に止まっていたが、やがて飛び立ち、夜の闇へと消えていった

「さようなら…しめじ…」

「「「………」」」

「あの…しめじとは…あの鳥の名前ですか?」

「え?そうだよ?」

「それは少し酷すぎるぞ…もう少しマシな名前は思い浮かばなかったのか…」

この短期間で名前までつけていたのか……その名前は…どうかと思うけど…。


《たこ焼きはボール状のお好み焼きですよね?》


「この間、初めてたこ焼きを食べたの…」

たこ焼き…私は食べたことはありませんが、前にテセオが見ていた動画で見たことはあります。

「たこ焼きとは、あのボール状のお好み焼きですよね?」

「……!違うよ…?たこ焼きは、たこが入ってる物…」

「え?ですが、たこが入ったお好み焼きもあったと思いますけど…たこ焼きとお好み焼きは形が違うだけで同じものですよね?」

「……!違うもん…!」

「シアン…?どうしたのですか?」

「知らないっ!テーラちゃんの馬鹿っ!」

「…?」

どうしてシアンが怒ったのか…私には全く分かりませんでした…。

「たこ焼きとお好み焼きの形以外の違いは何なのでしょうか…?」

私はたこ焼きとお好み焼きの違いに悩み、偶然近くを通り過ぎたソウに尋ねてみました。

「ソウ、たこ焼きとお好み焼きの違いとは何ですか?」

「む?どうしたいきなり?」

「シアンにたこ焼きをボール状のお好み焼きと言ったら拗ねられてしまいまして」

「たこ焼きは主食でお好み焼きは副食の傾向があるからだろう。」

「そうなのですか…」

「ああ、一部の地域ではお好み焼き定食というのもあるらしい」

「なるほど、シアンは主食のたこ焼きをおかずのお好み焼きと似た物と言ったから怒ったのですね」

「まあ、見た目通りシアンは心身共にガキだ。時には癇癪を起こすこともあるだろう。黙って流してやれ」

「そうですね、それだけシアンもここでは素直になれるということなのでしょう。」


《見習い天使のエコロち
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