暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第58話 極寒地帯の罠!祐斗とマッチ、友情の一閃!
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。立ち上がろうとするが血を流し過ぎたのか立つことができない。


「ミンチクラーッシュ!」
「ぐう……!」


 必死で奴の攻撃を回避するがそれだけで精一杯だ、とても攻撃が出来るような状態じゃない!


「バカじゃねえのか?そんなボロボロの体で何ができる!」
「出来るかどうかじゃねえ、俺は俺の意志を貫くために戦うんだ!」


 必死の思いで放たれた居合、だがそれは簡単に止められてしまった。


「ミンチラリアットッ!!」


 バリーガモンのラリアットをまともに受けたマッチさんは血を吐きながら地面に叩きつけられた。


「肉叩きヘッド!」
「ごはぁッ!」
「ミンチタックル!!」
「ぐあぁぁ!?」
「ミンチクラぁ―――ッシュ!!!」
「……がぁ……!?」


 成すすべが無くなったマッチさんをバリーガモンは容赦なく攻撃していく。


「や、止めろ!バリーガモン!」


 僕は必至で叫ぶがそんな事で攻撃が止むわけがない、このままではマッチさんが殺されてしまう!


「動け!動けよ!僕はまだ……戦えるのに……!!」


 動かない体に怒りが湧いてきた。どうして僕は……いつも肝心な時に誰かを守れないんだ!


「ミンチ完了〜っと」


 ボロボロになったマッチさんに唾を吐くバリーガモン、そしてゆっくりと僕のほうに歩いてくる。


「さぁ〜て、後はこいつをミンチにすれば終わりだな」
「ぐっ……」


 迫ってくるバリーガモンに対して僕は睨みつける事しかできない。だがその時だった、僕の側に太刀と鞘が突き刺さったんだ。


「これは……」


 太刀が飛んできた方を見てみると、ボロボロのマッチさんが立っていた。


「子供を守るのは大人の仕事だ……でも情けないが俺はもう何もできない、だからせめて俺の刀をお前に貸そう。その刀……『竜王』でそいつを倒せ……!」
「マッチさん……刀は剣士にとって命のはずなのに……」


 剣士にとって剣は己の命そのものだ。それをどうして……


「どうして僕なんかに……」
「み、短い間だが……俺達は苦楽を共にした仲間だ。祐斗……俺はお前を見ているとスラムの子供たちを……はぁ……思い出すんだ……絶望の中でも決して……ぐッ!?……諦めない生きようとするあの強い子供たちをな……」


 マッチさんはそう言うと僕に拳を突き出した。


「だ……だから勝て!最後まで生きる事を諦めるな!!」


 マッチさんはそう言って地面に倒れてしまった。


「バカが、こんなガキに何ができる?今にも死にそうな……お?」


 マッチさんの愛刀である竜王、それを手に取った瞬間体から力が湧き上がって
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