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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第58話 極寒地帯の罠!祐斗とマッチ、友情の一閃!
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上にあげる。


「こいつは海の暴れ亀『クラッシュタートル』の甲羅を加工して作った特製の防具だ。自然界でも指折りの耐久性と強度を持つこいつの甲羅は剛性や靭性に優れ硬度の鉄の数倍、今では手練れの職人によって鍋やその他の調理器具にも多く加工されている」


 そんな化け物亀の甲羅を防具にしていたのか……通りで硬いはずだ。


「クラッシュタートルだと?捕獲レベル60の化け物亀を仕留めたっていうのか?」
「ああ、そいつは俺が仕留めたぜ。俺は美食會第4支部の支部長バリーガモン!お前らも俺が仕留めてやるぜ!」


 男……いやバリーガモンは左右の拳をゴンゴンと叩きながら僕達を威圧してくる。


「お前の実力は良く分かった、だが俺が不可解なのはその防具よりもお前自身の身体能力だ。俺や祐斗の攻撃に反応する反射神経、身のこなし、スピード……この氷の大陸でそんな寒そうな格好をしているのにどうしてそんなに早く動けるんだ?」


 確かにマッチさんの言う通りだ。バリーガモンはアイスヘルという−50度は常にあるこの極寒地獄でパンツ一丁という自殺行為にしか思えない格好をしているのにまるで平気そうにしている。


 僕がそう思っているとバリーガモンの体がテカテカと光りだした。


「何だ?こんな寒い場所で汗をかいているのか?」
「コイツは汗じゃねえ、不凍液だ」


 不凍液?知らない言葉に僕は首をかしげるがマッチさんが教えてくれた。


「不凍液……確か0℃以下になる海に住む生物が作る不凍性のタンパク質だったな。そいつで体温を高い状態で維持しているって訳か。さっきマシンガンの弾がお前に当たらず滑ったのも不凍液を大量に出して摩擦を軽減したからだな」
「ボクサーが相手のグローブとの摩擦で瞼などをカットしないように塗るワセリンのようなものだね」
「もっとも俺の不凍液はワセリンの何倍もなめらかだけどな」


 僕は以前小猫ちゃんとイッセー君が武術の特訓でボクシングをしているときにイッセー君が小猫ちゃんの顔にワセリンを塗っていたのを思い出した。
 

 その後小猫ちゃんはワセリンじゃなく何故かローションを持ち出してイッセー君にぶっかけて襲っていたけどそれは思い出さなくてもいいか。


「不凍液で体温を維持しているのは分かった。だがそれでも俺達の方が早いはずだ、そんなデケぇ図体の奴に身軽な俺達が速さで負ける訳がねえ」
「分かってねぇなぁてめぇは。俺が早いんじゃねーよ」


 バリーガモンはいつの間にか僕達の前方に移動していた。そしてマッチさんの腹部に強烈なボディブローを食らわせる。


「ぐふっ……!?」
「マッチさん!?」


 僕はバリーガモンを攻撃しようとするがそれよりも早く奴の拳が僕
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