暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第二部〜雅、結婚騒動〜
第10話『ミスマッチな世界』
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持たせて実験している。全てつながるんだ。」
「なるほど。じゃあ俺の冤罪を晴らすことが出来るのか!」
「可能性はある。」
戦兎と万丈は考察を続ける。
「まだスカイウォールは残っているか。」
『仮面ライダービルド』の世界に来た雅はスカイウォールを見上げながら呟く。
この世界では、10年前に火星から持ち去られた『パンドラボックス』と呼ばれる謎の物体によって日本が三つの国に分断されてしまっている。雅が現在いるのは、戦兎達のいる東都と呼ばれる地域。東都は米国と協力し、平和主義を貫く裏側で『ファウスト』という秘密結社が蠢いている地域となっている。
「まずはエボルトに接触する必要があるな。」
雅はマシンディローダーを走らせる。
雅はある場所に着く。
「戦兎か?いや、違うな。お前、異世界の人間だな?」
中年の男性は雅を見るなりそう言う。
「そういうあなたも、この世界の人間ではないですよね。石動惣一郎さん。エボル…いや、今はブラッドスタークと呼ぶべきですか?」
雅が話すとその男性、石動惣一郎は歯車や管の装飾が施された銃、トランスチームガンを取り出す。
「俺のことを知っているとは、生かしておくわけにはいかないな。」
惣一郎は毒蛇の成分を内包する小型ボトル端末、コブラロストフルボトルを取り出す。
「おっと、あなたに大切な話があって来たのに、その態度ですか?」
雅はロードスラスターの銃口を向けながら話す。
「おいおい、それが人に話をする態度か?」
惣一郎はトランスチームガンを下ろす。
「このまま行くと、あなたがせっかく作ったスカイウォールは、後十日後に忽然と消滅します。」
「なら嬉しい話だ。あれは好きで作ったものじゃない。不完全に出来た欠陥品だ。」
「確かに、それは間違っていませんし、スカイウォールは確実にあなたが消し去ります。しかし、それは今から8ヶ月後の出来事で、今起こってはいけないことです。」
「そうか?俺の計画が速く進む可能性があるだろ?」
「残念ですが、そう都合よく進むなら、僕もわざわざこの世界に来ません。今スカイウォールが無くなると、氷室元徳が率いる東都の軍勢に北都と西都は制圧され、この世界は崩壊を迎えます。」
雅は状況を説明する。すると、
「はっはっは!面白い。俺がエボルトってことを知っているなら、星狩りの一族として、その崩壊を望むと思わないのか?」
惣一郎は笑いながら言う。
「もちろん、貴方達ブラッド族のことは知っています。ですが、あなたはどうやら僕が言っている世界の崩壊を理解していないみたいですね。」
「おいおい、どういう意味だ?」
雅の言葉に、惣一郎はからかうように質問する。
「ここで言っている世界の崩壊というのは、地球が消えるなんて小さなことではなく、この『仮面ライダービルド』の世界が無く
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