暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica54俺が選ぶ道〜Occurrence in a Time limit〜
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っしゃい! 上がってちょうだい!」

「「お邪魔しま〜す!」」「お邪魔します」

聞き憶えるのある声が3人分。スリッパの足音を立ててリビングに入って来た、「いらっしゃい、ギンガ、スバル、トーマ」を笑顔で招いた。3人がチラッと俺の脚と車椅子を見て、「こんにちは!」元気のいい挨拶をくれた。

「ああ、こんにちは、3人とも」

「ルシル君。ギンガ達からフルーツの詰め合わせを貰ったわ♪」

シャマルが胸に抱えるバスケットに入ったフルーツを見せてくれた。だから見舞い品を持って来てくれたギンガ達に「ありがとう、家族で頂くよ」礼を言う。

「いえ。いろいろと迷ったんですけど、やっぱりフルーツの詰め合わせしか考えられず」

「ルシルさん、飽きてない? 入院中にも貰ってたでしょ?」

「そんなことないさ、スバル。果物には種類によってはミネラル、食物繊維、カロテン、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、カリウム、カルシウム、鉄などなど、野菜と同じくらいに栄養がある。それに美味いし、飽きもしないし。素直に嬉しいよ」

うそ偽りなくそう答えると、目に見えてギンガとスバルがホッとしたのが見て取れた。確かに入院中に何度か詰め合わせを貰ったが、俺は飽きなかったし、ヴィータやアイリ、リインにアギトも俺以上に食べたし、だから俺としては足りないという感じだった。

「アイリ、ギンガ達の分のお茶も追加だ」

「ヤー!」

「えっと、お茶菓子あったかしら」

シャマルもキッチンへと向かう。そんなシャマルにギンガが「お構いなくです、シャマル先生」と言うが、シャマルはテキパキと手際よく茶菓子の用意を整えつつ「お客様へのもてなしは全力で♪」と、八神家家訓の1つを笑顔で言った。それでギンガももてなしを受け入れた。

「それにしてもトーマ、久しぶりだな。また背が伸びたんじゃないか?」

「はい! 順調に成長期っす! ルシルさんの背を追い越すのも時間の問題っすよ! あーでも体の節々が痛いっす」

トーマは、フッケバインと自称する犯罪者集団の手によって、生まれ故郷どころか家族、町の住民を皆殺しにされた経緯を持つ。ただ、フッケバインのこれまでの手口やら事後状況とは違いがいくつか出ているんだよな。
フッケバインは基本的に管理外世界でしか活動せず、そしてひと度襲撃を掛ければ、1人も生き残りを出さない。だがトーマの一件では、トーマは生き残っているし、ヴァイゼンという管理世界で起きたものだ。

(その辺りはギンガやチンクも調べている。まぁどの道フッケバインであろうがなかろうが、トーマの人生を狂わせたことには変わりなく、実際に何十件と殺人を犯している。処理する必要があるだろう)

「トーマ。ほら、先に渡して置かないと」

「え、あーうん。ルシルさ
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