無印編:トークルームW
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《雷霆兄弟の指輪》
「GVとお兄さんって、よく指輪をつけてるけど…何か大切な指輪だったりするの…?」
「ああ…これか、この指輪は第七波動を高める効果があるって言われている霊石や…特殊な金属で出来ているんだ」
「原理的には、恐らく皇神の能力者が持つ宝剣に近い物なのかもしれんな…まあ、あそこまで劇的な変化はしないが…」
兄さんの呟きに僕は胸中で同意した。
装備1つでいちいち劇的に体が変化していたら体に適応させるにも時間もかかるし。
「指輪にしているのは僕の趣味と兄さんが動く際に邪魔にならないからって言ってたからであって…あくまで任務のための装備だね」
「そっか…良かった…(大事な人からの贈り物とかじゃなかったんだ…)」
その言葉に僕と兄さんは疑問符を浮かべる。
「良かった…って何が?」
「シアンはGVが身に付けてる指輪が女性からのプレゼントじゃなくて安し…むぐぐ…」
「それ言っちゃ駄目!!」
シアンが顔を真っ赤にしてテーラの口を押さえて叫ぶ。
「お前、顔が赤いぞ…熱でも出たか?」
兄さんがコーヒーを飲みながらシアンに指摘すると顔を真っ赤にしたシアンがテーラを引っ張ってリビングから出ていこうとする。
「な、何でもない!何でもないよお兄さん!熱なんて無いから!!2人共、指輪、似合ってるよ…」
「…?…ありがとう…?」
「何だったんだあいつら…」
シアンの奇行に僕と兄さんは首を傾げるしかなかった。
《EPと格好いいポーズ》
「GVとお兄さんがたまに取ってるポーズって…何なの?」
「ポーズ…?…ああ、チャージの…あれはEPエネルギーをチャージするための型…。精神集中するための自己暗示…みたいなものかな?」
「いーぴーえねるぎー?」
「ELECTRIC PSYCHO エネルギー。俺とGVの能力因子が生み出す電気エネルギーのことだ。俺はこの能力因子のエネルギーと体質が噛み合ったことで蒼き雷霆が紅き雷霆に昇華された。俺とGVは能力の使用に他の能力者とは違ってこのエネルギーに依存しているから、残量によっていちいちエネルギーをチャージしなければならない欠点はあるがな」
「…つまり、ただのカッコイイポーズじゃなかったんだね」
「自己暗示のためのものだからそういう認識でも間違ってはないけど…」
そんな風に思われているなら…ちょっと控えたくなってしまうな…。
「あっ…違うの!格好いいと思うよ!凄く!私も何か考えてみようかな…モルフォを呼ぶ時のポーズ」
「…必要ないと思うよ」
「いいえ、ポーズは必要です。シアン、私とポーズの練習をしましょう。こうです!!」
テーラが謎のポーズをして僕とシアンを唖然と
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