無印編:トークルームW
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させ、兄さんを呆れさせた。
「さあ、シアンも!!」
「ええ!?こ、こう?」
「この美しいポーズは腰の捻りが重要なのです。このポーズは真実の愛のポーズ!!絶技なのです!!」
謎のポーズの練習会が始まり、最終的に何故か僕と兄さんまで強制参加させられた。
最大の不運は遊びに来たジーノに謎のポーズを決めた直後を見られたと言うことだろう。
この記憶は永久に封印しておこうと心に決めた。
《雷霆兄弟とジーノ》
あの謎のポーズをジーノに見られてしまったと言う人生最大の汚点から数日後。
「ジーノさんって、よく遊びに来てるけど…どういう人なの?」
「いい加減な人に見えるけど…ああ見えてフェザーの中でもトップクラスで、実力は兄さんも一目置いている程なんだ。歳も僕達の2つ上で近いし、仲は良い…かな。何時もあんな感じだからあんまり年上って感じはしないんだけどね」
「ソウが一目置くほどですか…(納得出来ますね…私と戦って生き延びたのですから)」
「まあ、実力だけはあるな。実力だけは」
とはいえ、フェザーの構成員であるジーノが僕らに接触するのには、様々な工作や手続きが必要なはずだ。
その手間を惜しんででも、度々この家に顔を見せにくる辺り、あの人が僕達のことを気遣ってくれていることは分かっている。
「…GVとお兄さんってジーノさんのこと信頼してるんだね。そんな目をしてる…」
「信頼出来る人がいると言うのは素晴らしいことです」
「「………」」
《無能力者の歴史》
「そう言えば、お兄さんは無能力者の人が嫌いなんだよね?」
「え?」
突然のシアンの質問に僕は驚く。
テーラも興味があるのか耳を傾けている。
「そうだけど…どうしたの?」
「お兄さん…無能力者の人が嫌いなのに…フェザーの無能力者の人や街の人達には何もしないから…どうしてなのかなって少し気になって…」
僕は少しの間を置いて口を開いた。
「兄さんは、過去のことが原因で今でも無能力者が嫌いだよ。昔は無能力者の人達ってだけで能力で攻撃しようとしていたくらいだし…」
「では、どうして今のソウは皇神の無能力者や不良無能力者くらいしか攻撃しないのですか?」
「僕達が暮らしているこの家も、僕達が利用している家具類も、電気も、食べ物も、全て無能力者がいて存在する物。僕達は無能力者達が培ってきた恩恵で生きている。生きている以上、どうしてもそれを直視せざるを得ないんだ。兄さんも悩んだけど、無能力者の技術を利用するってことで落ち着いたようなんだ。実際、無能力者の人達が築き上げてきた物が僕達の生活を支えている」
「GV…もしも…もしもですよ?もし、世界の無能力者が滅びて能力
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