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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第九話 宝石
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と同格の能力者なのだ。

念動力は思念をエネルギーに変換し、空間や物体に干渉する最も原始的な第七波動であると言われている。

そして、戦闘能力に限れば蒼き雷霆を超え、紅き雷霆に匹敵するとも。

「いえ、それが…生還した者の証言によるとパンテーラを倒したのは紅白の甲冑(アーマー)のような装備を纏った少年だったと…」

「甲冑(アーマー)?ああ、なるほど…神園さんの…」

「ご存知なのですか?」

「うーん…ちょっと厄介な人だけど特に手を打つまでもないかな?彼は組織だって動いているわけじゃないし、能力者でもない…。私怨で動いているだけの“ただの人間”だからね」

神園アキュラに対しては特に気にする必要は無い。

紫電自身が言ったように組織の力の前では個人の力などたかが知れているのだから。

「能力者でもない少年があのパンテーラを…?」

「世の中にはいるんだよ。ごく稀に、本物の天才っていうのがさ…。彼がフェザーと潰し合ってくれれば、こっちとしては楽なんだけどね…今はそれより、モルフォの捜索を優先してくれ。彼女は“プロジェクト”に欠かせない大切な姫巫女なんだから」

「ハッ!」

去っていく皇神兵の姿を見送ると、紫電は地球の方向を見つめる。

「モルフォは必ず確保させてもらうよ…雷霆兄弟」

地球の…日本のどこかにいるであろうGVとソウ、そしてシアンとモルフォに宣言するように呟く紫電であった。

そして翌日の朝、シアンがGVから貰った宝石を見つめて唸っていた。

「どうしたのですか?シアン?」

「あ、テーラちゃん?あのね、GVから貰った宝石なんだけど…私…GVに何かしてもらってばかりだから…何かしてあげたいの」

「シアンは充分、GVの力になれていますよ。あなたの歌がミッション中に聞こえてくるからこそ、GVは心が折れることなく戦えるのですから」

自分の帰りを待っていてくれる人がいるのは意外と支えになるものだ。

「そうかな…でも、もっと何か別の方法でGVの助けになれたらなぁって…」

「なら、プレゼントはどうですか?」

名案が浮かんだとばかりにテーラはシアンに提案する。

「プレゼント?」

「はい、その宝石で何かを作ったらどうでしょう?ミッションでも邪魔にならないように持ち運び出来るような物が良いのでは?」

「そっか…でも宝石…これだと少し足りないかな?」

アクセサリーにしようにも2つだけでは少し物足りない感じがする。

「なら、私がソウに貰った宝石…使います?ソウならきっと分かってくれると思いますし…」

その言葉にシアンは慌てる。

「だ、駄目だよ!それはお兄さんがテーラちゃんのために拾ってきたんだから!!テーラちゃんもお兄さんにそれ
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