蒼紅:第八話 幻夜
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、罪だ…。神に代わり、俺が裁きを下す。能力者(化け物)共は、俺が根絶やしにしてくれる。忌々しき能力者(化け物)の力を使ってでも…な」
「ふん…何を言い出すかと思えば神だと?笑わせるな無能力者。こんな腐り切った世界に神などいるわけないだろう。本当に神がいるのならとうの昔にこんな腐り切った世界は終わっている」
鼻で笑うとショットを連射していくが、少年も盾で防いで攻撃のチャンスを待つ。
「信心すら持たぬ…噂通りの害獣だな。焼き払え…ブレイジングバリスタ!!」
通常ではあり得ない異様な挙動をする矢が空気を爆ぜながら直進してくる。
「遅いな」
ジャンプしてからマッハダッシュでの超加速で少年の真上を通り過ぎて背後を取るとチャージセイバーを叩き込む。
「ぐあっ!?」
チャージによって威力が強化された斬撃が少年のアーマーの背部を斬り裂く。
そしてそのままショットを連射して追加でダメージを与えていく。
「この程度では俺は殺れないぞ?無能力者。俺達能力者が害獣だと?なら貴様らは無能力者は害虫だ。弱い癖に数だけは多く、鬱陶しい存在には似合いだ」
仰け反る少年に迷うことなく更にショットの雷撃を浴びせていき、絶え間ない連射に少年は盾で防ぎながらも後退していく。
「迸れ!紅き雷霆よ!!愚かな無能力者、貴様の傲慢を俺の紅き雷刃で叩き斬る!消え失せろ!!」
チャージセイバーを繰り出して少年を盾ごと仕留めようとするが、少年は体を捻って斬撃を受け流すと盾を展開してストラトスの疑似第七波動を放った。
「ほざけ…断罪するのはこの俺だ。紅き雷霆…!そして消えるのも能力者(化け物)である貴様だ…!!喰らい尽くせ!ミリオンイーター!!」
羽虫状のエネルギー体が放出される。
恐らく性質はオリジナルと変化していないはず。
雷撃鱗で弾くが、それが相手の狙いだった。
「喰らえ!!」
盾を構えた状態でのタックル。
雷撃鱗展開中はカゲロウが発動しないことは調べられていたのだろう。
「チッ!!」
回避が間に合わないなら受け止めるしかない。
紅き雷霆による身体能力の強化によって腕力は大幅に向上し、少年の出力に物を言わせたタックルすら受け止めてみせた。
しかし、流石に無事とはいかずにいくらか後退して盾を受け止めた片腕が痺れる。
だが、これなら当てられる。
「これで終わりだ!!迸れ、紅き雷霆よ!閃くは破滅の雷光!紅雷の刃よ、敵を斬り裂け!!ギガヴォルトセイバーーーーッ!!!」
至近距離でSPスキルの雷刃波を放ち、盾ごと少年を真っ二つにしようとするが、少年は咄嗟に後退して斬撃と雷刃波をギリギリでかわした。
しかし、肝心の主武装である盾が大きく破損してしまう。
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